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リリース

鴻池組、飛島建設、三井建設新たな屋上緑化工法を共同開発リサイクル材を活用した歩行可能な低コスト工法を実現

鴻池組(本社大阪市、鴻池一季社長)、飛島建設(本社東京都千代田区、富松義晴社長)、三井建設(本社東京都中央区、清昇社長)の3社は、屋上などの人工地盤の緑化技術について共同研究を実施してきましたが、この度、リサイクル材を活用した歩行可能な低コストの屋上緑化工法を開発しました。

屋上緑化技術は、近年、大都市におけるヒートアイランド現象を緩和するものとして注目され、東京都のように一定以上の新築建物に設置を義務づけたり、また、自治体によっては、補助金を出すなどの支援措置が検討されています。

3社は、これまでも独自に屋上緑化に取り組んできましたが、研究開発の効率化とノウハウの共有化によるスピードアップを目的として、今年の4月より3社で共同研究を開始しました。

開発した屋上緑化工法の特徴は、下記の通りです。

1.屋上に排水層(厚さ数cm)を敷設し、その上にリサイクル材からなる人工軽量土壌(厚さ10~30cm)を載せて、植物を植栽します。

2.様々な種類の植栽に適しますが、特に屋上を芝生で緑化する場合に最適です。

3.施工を簡略化することによって、低コスト化を実現しました。

屋上緑化工法の模式図
(屋上の押さえモルタルと断熱材が不要になります)

人工軽量土壌の特徴
屋上緑化では人工軽量土壌が用いられるのが一般的ですが、多くの人工軽量土壌は、軟らかくて粒子が砕けやすく、人間が載ると沈み込んだり締め固まってしまうので、芝を植栽しても、歩いたり走ったりするのには不向きでした。

3社が共同開発した人工軽量土壌は、鴻池組がスポーツグラウンド用などに開発した人工土壌を屋上緑化用に改良したもので、クリンカーアッシュと呼ばれる砂状の石炭灰を主材料としています。硬く強度の高いクリンカーアッシュを用いたことで、人間が載っても沈みこんだり、締め固まって透水性が低下することのない運動も可能な芝生を造成することを可能にしました。

クリンカーアッシュは石炭火力発電所などから発生する産業副産物であり、これを屋上緑化に利用することによって、有効活用を図ることができます。また、副材料にもリサイクル材料を使用し、100%リサイクル材料からなる土壌とする計画です。この人工軽量土壌は石炭灰のうち、粒子の粗いクリンカーアッシュを用いるため、重金属など有害物質の溶出の心配はなく、その安全性を確認しています。

排水層の特徴
排水層には、断熱性の高い素材からなる板を使用し、さらには防水層を保護する機能も持たせています。既存建物において屋上防水の改修とともに緑化を施工する場合や建物を新築する場合には、屋上の押さえモルタル(軽量コンクリート)および外断熱用の断熱材を省略することができ、施工が簡略化されるとともにその分のコストを削減することができます(図参照)。

コスト等について
緑化工法部分の価格としては、従来工法の約7割のm2当たり1万5千円程度を目標としています。また、屋上押さえモルタル及び外断熱材を省略することによって、さらに、約10~15%コストを削減できると予想しています。

試験施工について
この屋上緑化工法については、飛島建設技術研究所(千葉県東葛飾郡関宿町)の屋上で芝や低木を植栽した試験施工を行い、施工後の経過調査および効果検証を実施しています。この夏は小雨で、特に7月は関東では記録的な猛暑という過酷な条件でしたが、無灌水の条件で、無降雨の日が二十日間以上続いても、芝が良好に生育することが確認できました。

今後の展開
今後は試験施工から得られた結果をもとに、より一層の改良を進めるとともに、緑化専門会社や資材メーカー等と提携し、営業展開を図る予定です。またセダムを用いた薄層緑化などの他の屋上緑化技術を含め、トータルに屋上緑化の企画・提案を行っていきます。

  屋上緑化工法 試験状況写真
人工土壌の配合、厚さ、灌水頻度などの条件を数種類設定し生育試験を行った。

試験区画設置状況全景
芝生生育状況

 

<お問い合わせ先>

三井住友建設広報室【お問い合わせフォーム】

リリースに記載している情報は発表時のものです。

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