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リリース

屋上緑化 提案力強化と品質確保に取り組み「最適緑化システム選定ソフト」を開発

施工実績と実証実験をもとに、建物のライフサイクルにおいて最適な緑化工法を提案する「最適緑化システム選定ソフト」を開発
顧客ニーズと商品とのベストマッチングと効率化を可能とし、設計者の労務を約1/3に低減
新築、リニューアル案件への積極的な営業展開を開始

東京都条例の改正などによる需要増への期待感から、多くの企業が屋上緑化システムの開発・販売に対する参入を表明しています。しかし、システム仕様と建物および保守管理体制の不適合などにより「植生の枯れ」や「屋上防水の損傷」といった事態を招いている事例を耳にします。

三井建設株式会社(東京都中央区日本橋蛎殻町1-36-5, 社長: 清 昇)は、屋上をはじめとする建物の緑化技術について、オリジナル商品の開発に取組む一方で、「品質確保」と「提案力強化」、および「屋上緑化導入と運用に際し懸念される諸問題の解決」に取組んで参りました。そしてこの度、「最適緑化システム選定ソフト」開発し、システム選定に関わる技術的課題の解決と業務の効率化をはかりました。

最適緑化システム選定ソフトの開発
三井建設は、これまでの建物の緑化に関わる施工実績と、技術研究所における実証試験での経験を活用することで「最適緑化システム選定ソフト」を開発し、営業・設計部門への導入を開始しております。

本ソフトの導入により、顧客のニーズと商品とのベストマッチングと業務の効率化を可能とし、屋上緑化システムの選定に関わる設計者の労務を約1/3に低減しました。また、営業担当者が客先でのヒアリングをもとに、リアルタイムで商品提案することが可能となりました。

最適緑化システム選定ソフトは、「条件入力」、「検索結果表示」、「結果詳細表示」といった機能で構成されており、初めての使用でも容易に扱えるよう配慮をしています。(参考資料1)
条件入力画面は、システム選定のためのチェックリストを兼ねており、「立地条件(建設地、屋上面積、気候、周辺環境)」、「建物条件(用途、施工面積、屋上許容積載荷重)」、「緑化の目的」、「保守管理体制」などについて顧客へのヒアリングをもとに入力します。

検索結果表示では、入力条件に見合う緑化システムを検索し、該当する商品の基本データ(商品名・メーカー名・積載荷重・設置コスト)を表示します。

また検索結果の詳細表示では、基本データのほか、システムの構成、自治体による助成金制度の有無、管理上・施工上の留意点、システムに適した植生の種類、屋上防水修繕時の留意点などを併せて表示し、建物のライフサイクルにわたって屋上緑化を有効に機能させるための情報提供を可能としています。

取り組みの背景
東京都における屋上緑化の義務化など政策面での動きが活発になるなか、大規模な需要増への期待感から、造園業者・建設会社・建材メーカー・ハウスメーカーなどが屋上緑化システムの開発に対し、積極的な参入を表明しています。

しかし、建物の屋上はもともと植物の育成には厳しい環境であるうえ、屋上の許容積載荷重といった構造上の制約により土壌を厚くできないことから、システムの特性と維持管理の不適合により数年後には「廃墟」と化した、という事例も耳にします。ことに、近年に新規参入した一部のメーカーでは、実証試験すら終えていない商品を売り込みに来ることすらあるのが現実です。

そのため、緑化システムの選定にあたっては、設置コストのみならず、建物をライフサイクルで捉え、下記に示すような課題の多面的な評価と、商品の見極めを可能とする「選定手法」が不可欠となっています。

計画時
・経済性
・引渡し後の管理形態に見合ったシステム選定
・緑化の目的に見合ったシステム選定
・屋上積載過重の超過
施工時
・施工業者の建築関連の知識不足に起因する屋上防水層や断熱層の破損 
運用時
・土や枯葉の飛散(雨水排水の詰まり、近隣への影響)
・植物の育成不良
・管理形態の変更への対応
・雑草の繁茂
・根の成長による防水層の損傷
・メーカーの保守サービス体制
更新時
・屋上防水の修繕時の対応

これまでの当社の取り組み
このような背景から、当社は、オリジナルの商品開発に先んじ、採用件数の急増に備え、数多くの既存の緑化システムから客先のニーズに見合った商品の見極めを可能とする「選定手法」の整備が急務であると判断しました。

当社はこれまで、分譲マンションの屋上への家庭菜園、バルコニー手摺を利用した壁面緑化、大規模開発における人工地盤の緑化技術に対し、積極的に取組んでまいりました。また、昨年8月には千葉県流山市の当社技術研究所の屋上において、各種既存システムの試験施工を実施しました(参考資料2)。これは顧客や施工担当者が実物に触れることができるショールームとしての機能も兼ね備えており、この1年間で約500名の見学者が訪れています。約1年間にわたる実証試験では、主に下記について検証し、システム選定に有効な知見を得ることができました。

施工性と更新性
・システム種別毎の施工時間、搬入寸法
・屋上防水修繕時などの屋上緑化の更新性
屋上緑化の断熱効果
・システム種別毎の空調用電力消費量低減率を定量化
保守管理上の特徴
・システム種別毎の土の飛散状況や必要潅水頻度
・根の育成状況と屋上防水層などへの影響度
・薄層緑化システム(セダム類)における無潅水での生育状況、雑草の繁茂状況、メンテナンス頻度

今後の展開
屋上緑化は、真夏に60℃程度まで上昇する屋上スラブ表面温度を25~35℃程度で抑制することから(当社実測値)、ヒートアイランドの緩和や空調用エネルギーの低減に伴うCO2排出量削減につながるなど、環境保全に大きく寄与します。しかし、新築物件への導入だけでは、その効果も限界があるといわれています。
当社は、その効果をより広範なものとして環境保全に貢献するため、新築物件のみならず、リニューアル市場における屋上緑化の導入に向けた取り組みを開始します。本支店リニューアル部門、およびリフォーム関連子会社を中心とするこの取り組みでは、「最適緑化システム選定ソフト」を用いたコンサルティングと、屋上防水更新工事との同時施工による工事費削減および屋上防水の保証期間の延伸を約束できるシステムの提案による積極的な営業展開を予定しています。

  (参考資料1 : 最適緑化システム選定ソフト)

 

<お問い合わせ先>

三井住友建設広報室【お問い合わせフォーム】

リリースに記載している情報は発表時のものです。

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