特命!プロセス・ブランディング部

この物語は「限りなくリアルに近いフィクション」です。

#0 プロセス・ブランディング・プロジェクト始動!

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2013年1月4日 本社社長室

社長から大事な話があるので来てほしいと秘書から突然の電話。 いったい何事だろうと緊張しながら社長室のドアをノックする。

「社長、お呼びでしょうか。」

「おう、待っていたよ。そこにかけてくれ。こうして会うのもひさしぶりだな。ところで君はいまの商品開発部長になって何年たつかな?」

「3年です。」

「君の目から見て、今の我が社の課題をどう認識しているかね」

「得意な分野でも受注競争が厳しくなっていまして、なかなか勝率が上がっていきません。」

「それは大きな問題だな。ほかに?」

「そうですね。お客様や社会の要求レベルも高くなって難しい仕事が増えているように思います。かといってじっくり人や時間をかけられなくなっていますので、今の技術を継承しながら新たなニーズに応えていけるのか心配です」

「そうだな。まぁ、そういうことだからこそ、君のところでがんばってもらっているんだがね」

「はい。買い手だけでなく作り手にも魅力ある『商品』が生み出せないか、今まさに取り組んでいるところです。」

「期待しているよ。ところで、その『商品』のことなんだがね。我が社では以前から “大切にしているのは『プロセス』という名の商品”といっているな。」

「はい。社長も常々仰っていますね。」

「その『プロセス』の話なんだが、その意味や本当の価値はきちんとお客様に伝わっていると思うかね。」

「そうですね、ゼネコンのやっている仕事の過程というのは見えにくい部分が多いですからね。伝わっているかと言われるとそうとは言えないのかもしれません。」

「もちろん押し売りするようなものではないのだが、感じてもらえなければ当社の良さもわかってもらえていないのと同様だからな。そう考えてみると、わが社の社員ですらきちんと認識できているのかも心配になってくる。ちなみに、君は『大切にするプロセス』が何かいまここで挙げることができるかね?」

「・・・・・すぐにと言われましても、、、」

「そこでだ。年もあらたまって合併10周年を迎えるこの機会に、わが社の商品である『プロセス』とは何か、その価値を共有、いや共感してもらうためにはどうしたらいいのか、そこをとことん考えつくして見えるようにしてもらいたいのだよ。そこで、君にはこれまでの商品企画や開発の経験を生かしてもらって、そのトップとして指揮をとってもらうことにした。」

「そういうことでしたか。 “プロセスの価値を見えるように”とはおもしろそうなテーマですね、プロジェクトにして真剣に取り組んでみると、先ほどの課題解決につながる開発にもなるかもしれませんね。」

「よろしく頼むよ。人選や進め方は君に一任する。なんとかお客様に価値を認めていただける会社となるために頑張ってくれたまえ!」

「承知しました。また昔のように直接社長からご指名いただけてうれしい限りです。頑張りますっ!!」