特命!プロセス・ブランディング部

この物語は「限りなくリアルに近いフィクション」です。

#08 作業所の一日に密着「ご安全に!」(朝礼編)

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2013 年10 月某日

2020 年東京オリンピックの開催決定で、一段と注目を集める東京都中央区晴海地区。地下鉄駅を出て超高層オフィスビルを見ながら右手に折れた運河沿いの敷地に「果てしなく続く」工事現場の仮囲い、そこに今日の訪問先、当社の中でも稀にみる大型プロジェクト、ツインタワーマンション工事の作業所があります。今回は、そんなビッグな現場の「こだわり」を探しに、プロセス・ブランディング(PB)部女子部員2人が突撃取材。

 『超高層マンション工事ってどんな仕事をしているんだろう?』

 『普段、どんなことにこだわって工事をしているんだろう?』

いつもは静かな本社オフィスで「大人しく」仕事をしている二人が現場に飛び出し、鋭い女子目線でその魅力を紹介してくれるはず、なんですが・・・

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「ようやく到着!おはようございまぁ~す。」

「おはようございます!ようこそ、晴海作業所へ。今日、現場を案内させていただきます、わたし斉藤とパートナーの大谷さんです!!」

「おはようございます!!」

「えーーー!!現場女子じゃないですか!しかも、お二人そろって!!」

「あれっ、聞いてませんでしたか?確かに現場は男性ばかりには違いないんですけど、この事務所にはまだまだ他にも女性スタッフいるんですよ。今日はそんなことも含めて現場の魅力をご紹介できればいいんですけど・・・」

「ステキ!作業着ばっちり決まっててカッコイイ!工事現場って男性ばかりの世界だと思っていたのに、こちらは違うんですね。」

「そうですねー、っとみなさん、挨拶はその辺にして、早速作業着に着替えてもらいましょう。ちゃんと女子更衣室がありますから・・・さぁ、こちらでどうぞ。すぐ朝礼はじまりますから着替え終えたら集合してくださいね・・・」

「は~い」

「うわー!きれいな作業着が用意してあるー。実は着るの初めてなんですよぉ。お二人みたいに、かっこよく着こなせるかしら。」

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「あっ、ヒメちゃん!見て、このかわいい靴。」

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「わぁ、ほーんと。この靴から想像するに、相当なオシャレさんじゃないですか。お二人の私服姿も見てみたいですね。」

「その辺ですれ違っても気付かないよね。まさか作業着を着て現場監督している人だなんて想像も出来ないでしょ、きっと。さぁ、支度できたら行くわよー。」

「はーい。」

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am 7:45
現場事務所の正面に掲げられている大きな掲示板の前。
誰かの指示があるわけでもないのに、自然ときれいに列がそろい始める・・・

(わぁ、作業着姿の人達がぞろぞろと集まってきた。みんな無言だし、怖そうな感じ・・・初めての現場取材でテンション上がってたはずなんだけど、緊張して帰りたい気分になってきたなぁ。)

「現場の朝っていつも厳粛な感じなのよねぇ。さぁ、私もしっかり安全帯着けて、安全靴もはいて準備万全!・・・っと、ヒメちゃん、大丈夫?」

「さすが、ネェさん慣れてますね。私ぜんぜん大丈夫じゃありませーん。これどうやって着けるんですかぁ?もう、ぜんぜん分かんなーい。なんか堅くて動きにくくて・・・。えっ?この重いの着けたままでラジオ体操するんですか???もう、始まっちゃう~(汗」

安全帯を着けるのにはちょっとコツがいる
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意外にも、女子用(?)安全靴はかわいい感じ!
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『ラジオ体操第一~~~、よーい。
腕を大きく上にあげてぇ~、背伸びの運動ぉ~!』

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「うぐぐ・・・、こんなの小学校以来かも。」

「私もですぅー。今の職場じゃこんなカッコすることないし、いきなり辛すぎです。で、なんで朝から体操するんでしたっけ?」

えっ、そこから質問しちゃう?
眠ってる体を起こすに決まってるじゃない!ヒメちゃんなんて、相当眠そうでしょ!」

「そうですね。それももちろんあるんですけど、実はほかにも効果があるんですよ。毎朝同じ時間に同じ運動をすることでですね、『今日の自分の調子を確認する』ことができるんです。いつもと同じ動きができなければ『あれっ?』って自分で意識できるじゃないですか。事故が起きてからでは遅いですからね、おかしいと思ったら休みをとるようみなさんそれぞれで気を付けてもらうんです。」

「なるほどー。で、次は何、何、肩もみ???きゃー、なんか楽しそう!」

 いきなり肩もみの図
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「こうやってお互いに向き合ったり触れ合ったりスキンシップをとる事も体調管理を確認する大切な作業のひとつなんですよ。次は『一人KYK』ですよ。みなさんも1 分間目をつぶってしっかり確認してくださいね。」

「ヒメちゃん、KYK ってわかってる?」

「もちろん知ってますよ!!ちゃーんと調べてきたんですから。KYK は『危険予知活動(Kiken Yochi Katsudo)』のことですよね!」

「正解でーす。その日の作業の中に潜んでいる『危険なこと』を事前に予知しておくことで思わぬ災害を予防しようっていう意味があって、とっても大切なことなんです。一人KYKは、それを一人ひとりがしっかりできるように、毎朝時間をとって確認しているんです。」

「なるほど、やっていることひとつひとつに深い意味があるのね。だから、こうやって並んでても、余計な動きをする人がいなくて緊張感あるのよねー。」

現場の状況と危険エリアの確認
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「それにしても、あの壇上の人、こーんな大勢の人の前でスラスラと説明出来ちゃうなんてすごーい。現場の状況が全てが頭に入っているって証拠ですよね。堂々としていて尊敬しちゃいます!!『ヒメちゃんの気になる男子社員リスト』に登録しておこうっと。」

ヒメちゃん、男子社員リスト作成中?
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いや、ちゃんと取材メモを・・・

「ところで、私、気付いちゃったんですけど、最前列の人だけ赤いヘルメットかぶっていますよね。あれって何か意味がありそうな・・・。」

「そうですね。あの赤いヘルメットをかぶっているのが職長さんですね。遠くからでもひと目でわかります。」

「ショクチョウサン???」

「初めて聞く言葉ですか?職長さんというのは・・・」

 と、突然大きなかけ声!

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一.高いところに昇れば    (一同) 墜落する
一.吊っているものは    (一同) 落下する
一.穴があれば    (一同) 落ちる
一.立っているものは    (一同) 倒れる
一.火元があれば    (一同) 燃える
(一同) 危険確認 ヨシ!!

「わお!すっごい迫力。なんだか私まで気合いが入りました!」

「みなさん、工事のほかにもやらなきゃいけないことが盛りだくさんなのね。毎朝甲子園の開会式やってるみたい。こんなにやってたら、わたしなんか毎日1 回戦不戦敗よ・・・」

「確かに・・・って感心してる場合じゃないです。もう次の工程にはいっちゃってるじゃないですか。」

それぞれの装備を点検、指差し確認しあう
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「ヘルメット ヨシ!アゴヒモ ヨシ!安全帯 ヨシ!足元 ヨシ!服装ヨシ!顔色 ヨシ!・・・・
今日も一日安全作業でガンバロウ!オゥ!」

PB部メンバーも警備員チームに加えてもらって・・・
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職種別のグループに分かれてもう一度最終確認!

「それでは、今日も一日ご安全に!」

「ご安全に!」

 それぞれの持ち場へ散っていく。

「あーあ、なんだか一仕事終えたって感じ。次から次へとテンポが速くて、ついていくのが精一杯だったわ。もうヘトヘト。」

「そうですね。でも、体操したり、大きな声出したりしていたら、すっかり楽しくなってきちゃいました。さぁ、いよいよメインイベントの現場視察ですよね。早く繰り出しましょうよお。ほら、もう安全帯だってばっちりだし。」

安全帯だってばっちり!
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「お疲れ様でした。じゃぁ早速、といいたいところなんですが・・・」

「がぁ???」

「今日初めてこの現場に入るみなさんにはまだやっていただかなきゃならないことがあるんです。実は、『新規入場者教育』というのがあって、もう1時間講習を受けてもらってからじゃないと現場にはお連れ出来ないんです。」

「えー!そうなんですかー。ここからもう1時間もぉぉぉぉ!orz

「新規入場者はですね、この現場に入って10 日未満の人の事をいって、ここで働く全員の方が現場のルールを知ってもらうために必ずこの教育が必要なんですよ。」

「そっか、新入社員教育みたいなもんよね。現場の安全のためには仕方ないのよね。おとなしく、受けに行くしかない・・・。」

「さぁ、こちらへどうぞ。みなさん、お待ちかねですよ~」

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「うぇーん、またみんな怖い顔して待ってる。でも、受けなきゃ仕方ないんですよね。なんか現場取材の前に力尽きそうですぅ・・・」

「ヒメちゃん、ガンバ!」

どうやらヒメちゃんはこの会社に入って一度も進行中の現場を見たことが無かったらしい。これまで社外の問い合わせがあっても「現場のこと私に聞かれても・・・」な感じだったらしいけど、ここでいろいろな気付きもあったようだ。考えてみれば、建設会社にいるんだから、もっと現場のことを知っていてもよさそうだ。それにしても、現場の安全・品質はこういうプロセスの積み重ねで守られてるんだよね。さて、この後の取材のほうはどうだったのかな?続く「現場視察編」を、乞うご期待!