- 土木
AWS(エイ・ダブリュー・エス)工法 とは
壁式橋脚の中間拘束材としてアラミドロッドを用い、壁厚方向にプレストレスを与えることにより軸方向鉄筋のはらみ出しを防止し、内部コンクリートの拘束効果を高めて、じん性の改善およびせん断耐力の向上を図る、耐震補強工法です。
AWSは、Aramid prestressing Wall pier Strengthening の略です。
特徴
- 経済的
PC鋼棒などによる補強工法に比べて削孔箇所が少なく、経済性に優れています。また、既設橋脚に与えるダメージが小さくなります。
- 高耐久性
アラミドロッドは腐食せず、高い耐久性を有しています。
- プレストレスによる効果的な補強
プレストレスを導入し主鉄筋のはらみ出しを抑制することにより、効果的なじん性改善、せん断補強が可能です。
施工
- STEP 1
橋脚の主鉄筋を探査し、中間拘束材用の削孔を行います。
- STEP 2
根巻きコンクリートを施工し、アラミドロッドを挿入、緊張、仮定着し、孔とアラミドロッドとの隙間にモルタルグラウトを注入します。
- STEP 3
モルタルの強度が所定の値に達した後、根巻きコンクリート壁面でアラミドロッドを切断します。これによりプレテン方式で橋脚躯体にプレストレスが与えられます。
- STEP 4
アラミドロッドの端面処理、仕上げを行います。
従来工法との比較
橋脚幅B=6m、厚さ t=1.4mの壁式橋脚を例として従来工法を比較した結果を示します。中間拘束材の配置本数は半減し、経済性、工期ともに有利となります。
相模川橋 (RC巻立て工法と併用) |
葉船橋 (鋼板巻立て工法と併用) |
佐久間川橋 (アラミド繊維シート巻立て工法と併用) |
実施例
実績多数