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SENTANパイル工法とは

オールケーシング工法をベースにした工法です。掘削終了後、孔底に設置した分割コンクリートリングをリング毎に2,000kN/㎡以上の荷重で押し込むことで、先端地盤を強化して杭を施工します。
昭和63年に開発以来、1,000本以上の施工実績を持ち、平成6年には(財)国土開発技術研究センターより「一般土木・技術審査証明」を取得しています。さらに、平成9年度の(社)地盤工学会「技術開発賞」を受賞しました。

特徴

1. 杭の信頼性を飛躍的な向上

  • 履歴荷重を加えることによって、載荷試験による支持力確認と同様の効果が得られる。
  • 杭全数について、地上で貫入荷重と沈下量がパソコンでリアルタイムに管理します。
  • 独自の二次スライム処理技術により、スライムをほぼ完全に処理できます。

2. トータルコストの削減

  • 杭の先端支持力が向上するため、杭径や杭長・杭本数の低減が可能となります。

3. さまざまな構造物に適用

  • 不等沈下や沈下制限の厳しい構造物に適しており、一期と二期と工事を分けた鉄道高架橋工事や道路橋脚の拡幅工事などの基礎として最適なと言えます。

4. 設計基準に適用

  • 「鉄道構造物等設計標準」や旧日本道路公団の設計要領、道路橋示方書では、先端強化型場所打ち杭として支持力や変形性能の改善効果が明記されています。

荷重沈下曲線の例
図中赤線で囲まれた範囲は先端支持力の改善効果を示します。

SENTAN貫入機とコンクリートリング

施工

施工は下図の施工手順で行います。

 

実施例

【京葉道路(改築)千葉東工事】
発注者: 日本道路公団
所在地: 千葉県千葉市
Φ1000mm、L26m、9本

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