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小断面トンネルリニューアルシステム とは
小断面トンネル維持・補修に特化した調査・補修技術により、トンネル健全性の点検・調査から、対策工設計・施工、長期の維持・補修計画立案までの一貫した技術サービスを可能とするシステムです。
小断面トンネル補修の概要
小断面トンネルの維持・補修は、定期的な点検・調査を通してトンネルの現状を正しく評価しなければなりません。そして、その過程で確認された個々の変状の原因を把握し、適宜、適切な対策工を設計・施工することが、最も効果的な維持・補修法となります。 一般に、トンネルに発生する変状は、構造ひび割れと、覆工劣化に伴う変状の二つに大きく分類され、その補修工法は大きく異なります。 小断面トンネルリニューアルシステムでは、それぞれの変状に適した点検・調査法、ならびに補修工法により、状況に応じた適切な対応が可能です。 |
小断面トンネル調査・補修補強の流れ |
システム構成技術
小断面トンネルリニューアルシステムは、以下の技術で構成されています。
モールMレーダー法
2種類の周波数の超音波を用いた、覆工背面空洞精密調査法です。施工法が不確定な小断面トンネルや、複雑な地質条件のトンネル覆工背面調査に適します。 | モールMレーダー法 |
モールスパイグラス法
専用削孔システムによりφ25mmの調査孔を削孔し、回転式小型ボアボールカメラを用いて行う覆工背面充填状況調査法です。 | モールスパイグラス法による画像 |
モールボルティング工法
小断面トンネル内からトンネル内径以上の長さのロックボルト打設を打設することを可能にした工法です。構造ひび割れ発生後の緊急対策に適します。 | モールボルティング工法使用システム |
モールグラウト工法
新しく開発した高流動・難分離性の充填材と特製ポンプ・配管により、大量圧送・充填を可能にした覆工背面空洞充填工法です。特製ポンプ・配管により5kmまでの長距離圧送充填が可能なため、坑外からの充填作業が可能です。 | モールグラウト工法 (24時間水中放置) |
モールシールドビルダー工法
特殊な運搬機構と治具類により、プレキャスト補強部材による小断面トンネル内面補強を高効率で行う工法です。 | モールシールドビルダー工法 |
アラミドシート補修工法
高強度で施工性の高い2方向アラミドシート・メッシュと、有機溶剤を用いない施工法の開発により、トンネル断面積3m未満の極小トンネルにおいても安全で信頼性の高い補修を可能にした繊維シート貼付工法です。 | アラミドシート補強工法 |