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置換換気(空調)システムとは

人が活動する床付近の換気や冷房を効率良く行うシステムです。天井の高い大きな部屋を効率よく空調するシステムです。

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一般換気シミュレーション

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置換換気シミュレーション

仕組み

室内温度より低い温度の空気は重く、静かに室内に供給することで、床面付近に層を作ることができます。室内に熱源がある場合、暖められた空気は静かに上昇し天井面付近に溜り、これを排気することで効率良く排気することができます。
空調の位置や構造、風速、温度、発熱体周囲の気流などを的確に設計することで、成層を的確に形成します。

効果

部屋全体を換気、冷房した場合と比べて、風量や冷房エネルギーを削減することができます。特に、室内に発熱体がある場合には削減効果が大きくなり、外気冷房を実現しやすくなります。

実施例1

既存の実験施設に床置型パッケージエアコンと専用吹出口からなる置換空調ユニットを設置しました。床上3mまでを冷房し、消費電力を約20%削減できます。

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置換空調ユニット
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室内の温度の様子

関連リリース

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実施例2

大学のアトリウムの下部に大開口の空調吹出し口を設置し、床付近のみを冷房しています。

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アトリウムへの置換空調設置

実施例3

高天井のオフィス空間に床吹出空調システムを導入しました。空調給気をフリーアクセスフロア内を経由させ、床面から吹出し、執務空間の作業域高さのみを効率的に冷暖房します。

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高天井のオフィス空間への床吹出空調の設置例

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