株主の皆さまへ(メッセージ)

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代表取締役社長
近藤重敏

平素よりご厚情、ご高配を賜りまして厚く御礼申し上げます。

当社グループは、現在施工中の国内大型建築工事における多額の工事損失計上などにより、2022年3月期および2023年3月期において、2期連続の赤字決算となり、株主の皆様をはじめ多くのステークホルダーの皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。

当社グループといたしましては、当該工事の度重なる損失発生を受け設置した調査委員会による原因分析及び再発防止策の提言を真摯に受け止め、再発防止策を確実に履践することにより、同種の損失発生の防止に最大限努めてまいります。

また、事業環境の大幅な変化や戦略の進捗状況を踏まえ、2023年5月に建築部門の大幅な業績悪化を受けた各種の追加施策を策定し、これらを反映させた「中期経営計画2022-2024」の経営数値目標の見直しを行いました。これとあわせ、当該施策の効果が発現すると見込まれる2027年度までの向こう5か年の経営数値目標を設定しております。

基本的な方針は、国内建築事業における受注量を大幅に抑制し、適切な施工体制の確保を図りつつ、堅調に推移している国内土木事業および海外事業においては引き続き着実な業績の確保を目指すものです。そして、中期経営計画の最終年度である2024年度と更に3年後となる2027年度の連結売上高水準を同程度と設定しつつ、その間に安定的に利益を創出できる事業基盤の再構築を図ってまいります。

中期経営計画2022-2024に掲げた業績改善施策は、着実に進捗し、計画通りに業績改善が進んでおります。今後も各種施策を展開し、目標達成に向けて着実なステップを進めてまいります。

当社グループといたしましては、確実な業績改善に最優先で取り組み、徹底した効率経営と安定した収益力により、事業の継続的発展を実現し、株主様をはじめ、関係各位の皆様のご期待に応えてまいる所存です。

今後とも倍旧のご理解とご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 

2023年11月