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後方組立方式スパンバイスパン工法とは

架設しようとする径間の後方の既設桁上で、主桁セグメントを並べプレストレスを与えて一体化し、これを架設径間に移動し、架設ガーダーにより吊り下ろし、横移動して架設を完了させる工法です。
支間や桁高が比較的均一に計画された、大規模な都市内高架橋の建設に最適な工法です。 床版にPC板を用いた合成床版とすることにより、さらなる高品質化と工期短縮が可能です。

後方組立方式スパンバイスパン工法のイメージ
施工ステップ

特徴

  • 架設ガーダーで主桁を架設した後、直ちに横移動装置で受け替えてPC鋼材を緊張するため、後方で次の主桁の組立や運搬作業を並行して行うことができ、従来のスパンバイスパン工法で主桁セグメントを架設する場合に比べて1/3の日数で架設が可能です。
  • 急速架設できるため、従来工法より架設ガーダーの基数が少なくて済み、コストダウンが図れます。
  • 主桁セグメントは、従来工法のように桁下から吊り上げずに、既設済みの主桁上で組み立ててから、架設ガーダーに吊り下げて架設するため、桁下の土工事などの工程や交差道路の条件などに影響を受けません。
  • 主桁のプレキャストセグメントを工場で製作し、現場での作業を少なくできるため、周辺環境への影響が軽減できます。

実施例

青山地区高架橋
青山地区高架橋
後方組立方式スパンバイスパン工法をはじめて適用
【青山地区高架橋工事】(PC技術協会賞)
架橋位置:大阪府
橋長:812.0m
最大支間:44.5m
完成年:2009年

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