[ 基盤戦略 ]
安全文化の構築と究極品質の実現
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安全文化の構築と究極品質の実現
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安全文化の構築と究極品質の実現
建設工事従事者が安全で安心して働くことができる作業環境の整備や、近隣住民の方々が安心してくらす生活環境の保全は、社会から求められている当社の重要な使命です。当社は、協力会社で組織する真栄会と一体となり、労働安全衛生マネジメントシステムを運用して適切な安全衛生対策を講じています。また、年度ごとに社員・協力会社の応募の中から「安全衛生スローガン」を決定し、本店、支店および作業所にポスターなどを作成、掲示して、現場における安全衛生活動への意識の向上を図っています。
当社は、「三井住友建設労働安全衛生マネジメントシステム」を構築して労働安全衛生の推進に取り組んでいます。このシステムは、三井住友建設の安全衛生管理規則の定めるところにより、社員および協力会社で組織する真栄会の協力のもとに、連続的・継続的に展開することで自主的な安全衛生活動を推進し、危険または有害要因の除去・低減や働く者の健康の増進および快適な職場環境の形成を図り、安全衛生管理水準の向上を目指しています。運用にあたっては、安全衛生基本方針のもと安全衛生目標を設定、関係者全員によるリスクアセスメントの実施とその結果に基づく安全衛生計画のPDCAサイクルを確実に実行し、安全衛生水準の向上に繋げています。
現場職員による徹底した安全管理が実行されていても、見過ごしによる不安全設備・不安全行動による災害が発生します。当社の本店、支店および協力会社が計画的に安全パトロールを実施することで、見過ごされた危険因子を取り除き災害の撲滅を図っています。また、当社社長が率先して安全パトロールに参加することで、経営トップの安全に対する姿勢をすべての作業者まで伝え、安全意識の高揚に努めています。
2020年度の安全成績は、度数率※1目標0.6以下に対し実績は0.54、強度率※2目標0.02以下に対し実績は0.03となりました。休業4日以上の災害14件の内訳は、はさまれ・巻き込まれ 4件、墜落・転落3件、飛来・落下2件、その他5件でした。
2020年度の目標 | 2020年度の実績 | 2021年度の目標 |
---|---|---|
0.6以下 | 0.54 | 0.6以下 |
2020年度の目標 | 2020年度の実績 | 2021年度の目標 |
---|---|---|
0.02以下 | 0.03 | 0.02以下 |
2021年度は、「新型コロナウイルス感染防止対策の徹底」「危険ゼロによる災害の絶滅」「健康で快適な職場環境の形成」を基本計画の重点施策に掲げ、引き続き職場環境の改善を進めていきます。また、「働き方改革」を踏まえた労働時間管理による過重労働防止やメンタルヘルス対策(健康KY強化)、ダイバーシティ推進のための快適な職場の形成、ICTを活用した災害データプラットフォームや災害を未然に防止する「スマートSafety & Quality」の構築による安全管理の展開など、建設業界全体の問題解決に向け、国の施策を踏まえ、発注者や関係諸団体と連携を取りながら新しい時代の安全衛生管理に取り組んでいきます。
当社は、『ゼロ災に基づくものづくり』を理念とし、働く人のかけがえのない命と健康を守るため、「安全」・「健康」・「快適」な職場の実現を目指します。
当社は、「顧客満足の追求」を経営理念として掲げ、技術力と創造力の向上に努めるとともに、社会の信頼とお客様の満足を得る品質を提供するため、ISO9001を取得し、品質管理活動を展開しています。この「究極品質」とは、従来の建設業の安全・品質ではなく、他の製造業の安全・品質を目指すもので、すなわち決められた作業標準で作業・安全品質検査・記録・確認等の管理手順を確実に行うことであり、そのプロセスに一切の甘えと妥協を許さず、全役職員が粘り強く細心の注意力を持ち、現場の安全と品質を磨き続ける安全品質管理活動です。この「究極品質」を当社共通の価値観、無形資産、企業文化とすべく活動を展開しています。
品質向上に向けては、スローガン、生産管理計画基本方針、生産管理基本目標、生産管理基本計画を年度ごとに設定し、生産システム改善委員会を経て決定しています。究極品質の実現から浸透へ、全役職員と協力会社に周知徹底して活動を推進しています。
未来を見据えた変革に挑み、施工プロセスを重視した「究極品質」の浸透と安全品質文化を継承する。
作業標準の基本中の基本である「5S」(整理・整頓・清掃・清潔・誠実)は、組織内緊張を保つマネジメント手法であり、この緊張感がなければ安全や品質の作業標準を徹底することはできません。また、仕事に潜む改善点が見つけやすくなり、安全・品質管理面や生産性向上に大きく寄与する当社の“ものづくり”の根底をなすものです。すべての基本、「5S」の徹底について繰り返し教育を行うとともに、「凡事徹底」「覿(てき)面注意」の浸透を図っています。
当社設計の国内建築工事案件について、設計意図に沿った正しい機能を有する建築物の完成と工事の円滑化を図ることを目的として、本店の建築設計部門に設計工事監理部を設置し、工事監理業務とその支援および監査を行っています。
安全環境生産管理本部長パトロール、本部パトロール、安全品質監査、QSA※監査を実施し、過去の災害事例や品質不具合をベースとしたきめ細やかな点検、注意喚起、是正指示を繰り返すことにより、労働災害と品質不具合を未然に防止します。そしてパトロール、監査で蓄積された施工プロセスにおける指摘事項・不具合は、QSAミーティングで情報共有し、さらに所長会議、協力会社組織である真栄会への説明会、主任・係員会議などにおいて繰り返し周知しています。当社と協力会社は共に同じ意識・目線で、一体感を持って安全品質向上に取り組んでいます。
土木 | 建築 | 指摘件数 | |
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安全環境生産管理本部長パトロール | 30回 | 74回 | 1,251件 |
本部パトロール | ― | 90回 | 730件 |
安全品質監査※ | 98回 | 120回 | 2,464件 |
QSA監査 | 843回 | 1,260回 | 9,352件 |
土木 | 建築 | |
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所長会議 | 948名 | 1,491名 |
主任・係員会議 | 194名 | 553名 |
真栄会(協力会社)説明会 | 1,399社 | 1,432名 |
作業員への訓話 | 延べ12,162名 |
安全品質監査、QSA監査において顧客満足度向上のため、創意工夫・技術提案項目履行の確認、指導を行っています。
2020年度の目標 | 2020年度の実績 | 2021年度の目標 |
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80.0点 | 82.6点 | 80点以上 |
2020年度の目標 | 2020年度の実績 | 2021年度の目標 |
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― | ― | 運用開始 |
CSR実践のためには、当社が提供する建設作品やソリューションに必要な労務・資機材の調達段階からの取り組みが必要不可欠と考え、経営理念の精神に基づく「CSR調達方針」を策定し、当社に資機材や労務などを提供いただく協力会社の皆さまに理解・ご協力いただくとともに、協力会社自身の調達行為にあたっても同様に、当社CSR調達方針に基づくCSR調達を展開していただくよう要請しています。
目標 | 具体的施策 | 管理基準・数値 | 成果・達成率 |
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環境意識・知識の向上 | ・CSR調達方針の展開 ・協力会社に対するCSR調達方針の展開・普及活動 | 見積条件への記載、運用 | 100% |
2021年度の目標 |
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100% |