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[ 事業戦略 ]

新規・建設周辺事業部門

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新規・建設周辺事業部門

新規・建設周辺事業部門

事業の特長と強み

お客さまの多様化するニーズに応え、大きく変化する社会課題を解決するため、従来の建設分野が手掛ける事業領域・スタイルにとらわれることなく、「新たな事業領域への進出」に挑戦しています。
当社が注力しているのは、「社会課題解決型事業」と「再生可能エネルギー事業」です。例えば、民間企業のノウハウを活用し公共施設の運営に参画する事業、遊休地やため池などを活用した再生可能エネルギー事業など、当社のケイパビリティと新しい発想を融合してさまざまなソリューションを提供しています。

機会とリスク、対応策としての中期経営計画における基本方針

〈機会〉

  • 「2050年カーボンニュートラルの実現」、「サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)」の推進、「SDGs」におけるエネルギー構造の変化と再生可能エネルギー市場のさらなる拡大
  • 「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」の推進による新しいビジネスモデルの構築
  • 新型コロナウイルス感染症のワクチン供給体制(国内)の見直し

〈リスク〉

  • 新型コロナウイルス感染症による世界の政治・経済の混乱・低迷
  • 経済の不透明感による設備投資の見直し、縮小
  • 再エネ電力買取制度の見直し(買取価格の下落)による事業採算性の低下

〈対応策としての中期経営計画における基本方針〉

  1. 太陽光発電を中心とした再生可能エネルギー発電事業の拡大
  2. 水上太陽光発電用フロートシステムの国内外への販売拡大
  3. 少量多品種生産を対象にした医薬品施設エンジニアリングサービス事業の拡大
  4. 国内外のPPP事業への挑戦
  5. SDGsの実現に資する新たな事業の創出

2020年度の成果と主な取り組み

第6次中期経営計画に基づき、①再生可能エネルギー、②PPP/PFI、③医薬品施設エンジニアリングの3事業を中心に取り組みました。

  1. 再生可能エネルギー事業では、発電事業水上太陽光発電用フロートシステム販売事業を推進しており、前者では、2021年3月、香川県で「蓮池(はすいけ)水上太陽光発電所」が完成。4月より運転を開始し、これにより当社の太陽光発電所は合計4ヶ所(8.4メガワット)となりました。後者では、国内のほか台湾に製造販売拠点をもって営業を展開しており、2020年度は国内2メガワット、海外1.7メガワット分のフロートシステムを売り上げました。
  2. PPP/PFI事業では、新たに1件のPFI(DBO方式)事業を受注し、これで当社のPFI事業の受注実績は10件(土木3件、建築7件)となりました。併せて公的不動産利活用事業などのPPP事業への取り組みも積極的に進めています。
  3. 医薬品施設エンジニアリング事業では、GMP対応の少量多品種生産施設などを対象に、専門的な技術・ノウハウを駆使した受注活動を推進しています。またその周辺事業として、生産施設・研究機能の移転サービスや暑熱対策等の環境コンサルティングなど当社独自のソリューションサービスを受託し実施しました。

TOPIC 1

2019年度PFI事業(施設完成)

  • 事業名称:(仮称)横須賀市学校給食センター整備運営事業
  • 発 注 者:横須賀市(神奈川県)
  • 事業方式:DBO方式
  • 事業期間:2019年8月~2036年7月
2021年7月竣工
2021年7月竣工

2020年度PFI事業

  • 事業名称:ふじみ野市文化施設整備事業
  • 発 注 者:ふじみ野市(埼玉県)
  • 事業方式:DBO方式
  • 事業期間:2020年7月~2038年3月
  • 事業内容:既存のホール、公民館施設の施設・設備の老朽化に伴い、各々の施設を新たな市民文化施設として機能の複合化を図り、DBO方式により整備・維持管理を実施する。

TOPIC 2

バイオトイレ

鹿児島市内の公園へのPR設置
鹿児島市内の公園へのPR設置

当社のバイオトイレは、杉チップを用いた循環式バイオトイレです。従来のトイレと異なり、下水道や浄化槽への接続や、バキュームカーによる汲み取りの必要がないため、下水道への接続、配管が困難な山岳地や離島などにも設置できます。微生物の働きにより、トイレ特有の悪臭が発生しません。

TOPIC 3

工場における暑さ対策コンサルティング

エンジニアリングサービスの一環として、熱、音、振動など建築環境に関するコンサルティングサービスを提供しており、なかでも工場などの暑熱対策に多くの実績を有しています。工場、倉庫は、他の建築物と比べ内部の気温が高くなりがちであり、特に夏場の暑熱対策は生産性、健康面への影響から近年ますます重要になってきています。しかしながら、これらの建物で冷房装置にて対応すると膨大な電力などのエネルギーが必要となり、現実的ではありません。当社では、建物ごとに暑さの原因分析を実施し、それに基づき最適な暑熱対策として、「屋根散水」「自然換気」など省エネルギーで効率的な環境にやさしい暑熱対策を提案しています。

2021年度の方針

引き続き、再生可能エネルギー、PPP/PFI、医薬品施設エンジニアリングの3事業を中心に取り組むとともに、2021年度はさらに、「新規・新領域事業の発掘・育成」を目指していきます。このうち、再生可能エネルギー事業では、国内で新たに1ヶ所の太陽光発電所の着工を予定するとともに、国内外で太陽光発電・小水力発電事業等の具体的検討を進めます。また、医薬品施設エンジニアリングでは、従来の抗癌剤、再生医療薬に加え、新型コロナウイルス関連市場の活性化を見据え、当社独自の技術、商品の受注拡大を目指します。新規・新領域の事業としては、当社のケイパビリティを活用した新規事業の事業化を目指すとともに、脱炭素のキー技術となる水素についてその利活用の検討を開始します。

ニューノーマルに向けての新戦略

コロナ禍が引き金になったニューノーマルに向けては、新たな事業機会を多様な人材、多様な目線で開拓していきます。日々変わる世間の動向、ニーズを拾い上げ、社内外の技術や知見を用いるとともに、既存技術の他分野への転用に取り組み、新たな分野への進出を目指します。