[ 基盤戦略 ]
技術戦略
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技術戦略
2050年のカーボンニュートラルやサステナブルな社会の実現に向けて、技術研究開発は、「中期経営計画2019-2021」の基本方針に基づき、変革の加速を推進し、新たな技術研究開発の計画・適用・分析・展開(改善)を進めています。柔軟かつスピード感をもって現業のニーズに応えた技術研究開発を促進するため、技術本部の組織を2021年4月に改編しました。新たに、気候変動リスクへの対応や再生エネルギーなどの持続可能な社会の実現に貢献するためのサステナビリティ推進グループ、GX※推進グループを設置しました。また、R&Dセンターの試験機能の充実と拡張を目的に新たな研究施設の建設計画を進めています。
新しい価値で「ひと」と「まち」をささえてつなぐグローバル建設企業を目指して、SMile生産システムとその周辺サービスを実現する技術力の強化を推進します。
BIM/CIMを基軸に3次元化した設計・施工計画、ICTを実装した次世代の建設生産システムなどのDX関連技術の開発
環境負荷の小さな材料・工法、構造物の長寿命化などの環境・社会・経済の側面から持続可能な社会の実現に資するサステナブル技術などのサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)関連技術の開発
マーケティング機能強化、知財の管理と有効活用の推進
超高耐久橋梁「Dura-Bridge®」は、材料に繊維を混入させた高強度コンクリートと緊張材に腐食しないアラミドFRPロッドを用いたPC橋です。鉄筋やPC鋼材に替わり、腐食しない新材料を緊張材とした超高耐久性橋梁の開発について2010年から共同研究※を進めてきました。本技術は、鉄筋・PC鋼材などの腐食を起因としたコンクリート片のはく落などによる第三者被害が発生しません。また、耐久性の向上が図られ、将来の維持管理の人的および経済的負荷の低減が期待されます。
これまでに、材料・構造に関する要素試験、実物大の輪荷重走行試験などによる各種試験の実施により構造性能を確認しました。また、実証橋を架設し、工事用道路として2年間使用することで施工性・安全性を検証しました。これらの検証結果により、新設の橋梁構造物へ適用されることになりました。
【適用構造物】
徳島自動車道(土成IC~脇町IC間)で進められている付加車線事業の一部である「別埜谷橋」において、超高耐久橋梁「Dura-Bridge®」が採用されました。工場で製作した複数のプレキャストセグメントを現地に運搬し、橋梁を建設しました。