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[ 特集1 ]

橋梁事業領域の拡大

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橋梁事業領域の拡大

特集1 橋梁事業領域の拡大

当社は、「中期経営計画 2019-2021」において、 積極的な投資や異業種とのパートナーシップによる「事業領域の拡大」を基本方針の一つに掲げ、成長投資の実施に取り組んでいます。
2020年10月1日には株式会社三井E&Sホールディングスと締結した株式譲渡契約に基づく子会社株式の取得を実行し、三井住友建設鉄構エンジニアリング株式会社(株式取得に伴い商号変更。以下、SMCSE)およびドーピー建設工業株式会社(以下、DPS)が当社グループに加わりました。

「総合力」の強化、シェアの拡大

鋼橋分野を得意とするSMCSEと、PC橋専業者であるDPSとの連携によってグループシナジーを創出することで、橋梁設計施工における「総合力」を強化し、橋梁事業領域の拡大を図ります。具体的なグループ目標としては、「国内PC橋シェア20%の達成」「国内橋梁事業の受注規模700億円の達成」の2つを掲げています。PC橋に関しては当社とSMCSE、DPSのそれぞれが得意とする地域・工種での営業展開を強化し、全国規模での競争力向上により安定的なトップシェア獲得を目指します。

グループ目標1 国内PC橋シェア20%の達成
グループ目標2 国内橋梁事業の受注規模700億円の達成
  • (注)一般社団法人プレストレスト・コンクリート建設業協会のデータを基に当社推定

グループシナジー創出に向けた具体的な取り組み

大規模更新事業への取り組み強化

橋梁市場においては新設需要が縮小傾向にあるものの、国土強靭化に向けた更新需要が大幅に拡大しており、数年後には新設と同程度の規模になると予想されます。当社では2013年10月に土木本部にリニューアル推進室を設置し、大規模更新事業への本格的な取り組みを開始しており、実績や施工ノウハウにおいて一定の優位性を獲得していますが、さらなる競争力の向上に向けてグループ内で案件ごとに最適な共同企業体を積極的に組成し、営業・施工・技術・設計における連携・体制強化を図ることで、優良大型案件の受注に取り組みます。
また、当社では、近年は橋梁の床版取替だけでなく、トンネル覆工補強工事や、「クイックreインバート」などの独自の急速施工技術を開発するなどトンネルインバート補強工事への対応も強化しており、更新事業におけるバリエーションの拡大に取り組んでいます。ここに、鋼橋の設計施工に強みを持つSMCSEが加わることで、鋼桁補修工事まで対応可能となり、さらなるバリエーションの拡大を実現していきます。

プレキャスト生産の効率化

プレキャスト(PCa)生産拠点
  • (注)幌別工場・掛川工場はDPSの所有、栃木工場・茨城工場はSMCプレコンクリートの所有

橋梁事業においては、プレキャスト(PCa)生産拠点を5つ有するということも当社グループの強みの一つです。ここに、DPSの静岡県・掛川工場、北海道・幌別工場が加わることで、プレキャスト生産のネットワークを拡充するとともに、次世代建設生産システム「SMile生産システム」の構築に向けた取り組みも全国規模で展開していきます。
すでにグループ工場でのプレキャスト部材生産が計画されている案件もありますが、こうした生産拠点の柔軟な選択によって、配送コストの最小化や工場稼働の平準化を図り、グループ一体で「プレキャスト生産の効率化」を推し進めていきます。また、効率化に関しては生産拠点のみにとどまらず、各社の保有資機材の一元管理に向けた取り組みも開始しており、保有リソースを最大限に活用することで、グループ全体での生産性向上につなげていきます。

技術力の向上

当社グループではこれまで、技術に関しては個別に開発、実装、管理してきましたが、両社のグループ加入を機に、グループ内での情報共有、現場実装および研究開発における協力体制の構築をスタートしました。これにより、グループ全体での技術力向上を図ります。

その他、技術者教育の共同実施や人材交流も計画しており、グループシナジーの極大化により橋梁事業領域の拡大を図ります。