安全環境本部管掌取締役メッセージ

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取締役常務執行役員 土木本部長
安全環境本部管掌
平 喜彦

建設工事従事者が安全で安心して働くことができる作業環境の整備や、近隣住民の方々が安心して暮らす生活環境の保全は、社会からの求められている当社の重要な使命です。

当社は「三井住友建設労働安全衛生マネジメントシステム」を安全衛生管理の基本方針として、職場における「危険の芽」や、あらゆるリスクを関係者全員で洗い出し、適切な計画・実行・確認・改善(PCDA)プロセスを確実に実行し、安全衛生水準の向上に繋げていきます。

また、「健康で快適な職場環境の形成」を年度基本計画の重点施策に掲げ、引き続き職場環境の改善を進めてまいります。労働時間管理による長時間労働に起因する疾病の防止、多様な人材が活躍できるD&Iポリシーの浸透など、建設業界全体の問題解決に向け、国の施策を踏まえ、発注者や関係諸団体と連携を取りながら「人×テクノロジー×エンゲージメント」を軸とする次世代安全文化の構築を目指してまいります。

2025年4月からは「安全環境本部」として新たな組織が立ち上がり、「安全部」と「環境部」の独立部による効率的かつ実効性のある取り組みを行っています。「安全部」は安全衛生管理計画に基づく各施策の確実な実行による労働災害の発生防止を図るとともに、DXの積極活用による現場支援に取り組んでまいります。「環境部」は建設工事における環境保護や持続可能な社会を目指し、温室効果ガスの削減と環境事故防止へ注力してまいります。

安全衛生基本方針

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当社は、『ゼロ災に基づくものづくり』を理念とし、働く人のかけがえのない命と健康を守るため、「安全」・「健康」・「快適」な職場の実現を目指します。

  • 労働安全衛生に関する法令並びに当社の安全衛生規定を守り、職場のルールを確立し、災害の絶滅を目指す。
  • 立案から完成までの各施工プロセスにおいて、「計画・実行・確認・改善」を確実に繰返し、作業の安全化を図る。
  • 「三井住友建設労働安全衛生マネジメントシステム」を安全衛生管理の基本にして、協力会社と連携し、自主的な安全衛生活動を進め、危険又は有害性を除去・低減し、働く者の健康の増進及び快適な職場環境の形成を図り、安全衛生管理水準を向上させる。

安全衛生基本目標

死亡・重篤・重大災害ゼロ/度数率0.6以下/強度率0.02以下
  • 危険ゼロによる災害の絶滅
    (1) 公衆災害の絶滅
      (第三者災害 物損事故 公共施設障害)
    (2) 三大災害の絶滅
      (墜落・転落災害 崩壊・倒壊災害 建設機械・クレーン等災害)
  • 健康で快適な職場環境の形成

安全成績

安全成績(2020~2024年度)

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2024年度の安全成績において、度数率は目標0.50以下に対し実績は0.59となり目標を達成することができませんでした。強度率は目標0.02以下に対し、重篤災害が発生したため実績0.31となり目標を大きく上回りました。

休業4日以上の災害15件の内訳は、墜落・転落4件、転倒4件、はさまれ・巻き込まれ3件、その他として崩壊倒壊、飛来・落下、切れ・こすれ、激突されが各1件発生しました。

  • 度数率:100万延労働時間当たりの労働災害による死傷者数をもって、労働災害の頻度を表すもの
  • 強度率:1,000延労働時間当たりの労働損失日数をもって、災害の重さの程度を表したもの

労働安全衛生マネジメントシステム

当社の労働安全衛生マネジメントシステム

  • 三井住友建設労働安全マネジメントシステム
  • Sumiomo Mitsui Construction Occupational Safety and Health Management System

2003年4月1日制定

目的

このシステムは、三井住友建設の安全衛生管理規則の定めるところにより、社員及び協力会社の協力の下に、連続的・継続的に展開することで自主的な安全衛生活動を推進し、危険又は有害要因の除去・低減並びに働くものの健康の増進及び快適な職場環境の形成を図り、安全衛生管理水準の向上を目的とする。

労働安全衛生マネジメントシステムとは

  • 安全衛生方針の表明
  • 安全衛生方針に基づく安全衛生目標の設定
  • リスクアセスメント及びその結果に基づき労働災害防止
  • 安全衛生計画の作成、実施、評価及び改善(PDCA)

経営トップによる安全衛生方針の表明

P:Plan(計画)→D:Do(実行)→C:Check(確認)→A:Act(改善)

安全衛生計画の基本体系と展開

安全衛生管理計画(本店)/支店安全衛生管理計画/工事安全衛生管理計画(作業所)

労働安全衛生マネジメントシステム OSHMSフロー図

三井住友建設 労働安全衛生マネジメントシステム OSHMS フロー図

安全パトロールの実施

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現場職員による徹底した安全管理が実行されていても、見過ごしによる不安全設備・不安全行動による災害が発生します。本店、支店及び協力会社が計画的に安全パトロールを実施することで、見過ごされた危険因子を取り除き災害の撲滅を図っています。また、社長が率先して安全パトロールに参加することで、経営トップの安全に対する姿勢を全ての作業者まで伝え、安全意識の高揚に努めています。