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バイオトイレとは

バイオトイレとは、人の排泄物を木質材(杉チップやおが屑等)と混ぜ合わせることで好気性微生物の働きで分解、処理をするトイレのことを言います。従来のトイレと異なり、下水道や浄化槽への接続や、バキュームカーによる汲み取りの必要がないため、下水道への接続、配管が困難な山岳地や離島などにも設置できます。微生物の働きにより、トイレ特有の悪臭が発生しません。

※ 好気性微生物:酸素に基づく代謝機構を備えた微生物

富士山山頂
富士山山頂

当社のバイオトイレの特徴

一般的なバイオトイレは、木質材の槽に排泄物を直接投入し、攪拌することで好気性微生物の働きにより分解、処理するもので、コンポスト式バイオトイレとも呼ばれます。このバイオトイレは、設置が容易であり、処理したものを堆肥として利活用することができる反面、適時攪拌が必要なのと、大小の分離、虫が繁殖するといった問題があります。また、排泄物を木質材の槽に貯めるため、木質材の交換も必要になります。

これに対し、当社のバイオトイレは、杉チップを用いた循環式バイオトイレです。

このバイオトイレは、汚水槽で排泄物をペースト状に処理し、嫌気槽で分解しやすい有機物にするための前処理をした後、曝気槽で好気性微生物と混合し、反応槽(杉チップ槽)で最後は水と窒素ガス等に分解します。

 

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循環式バイオトイレのイメージ

 

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杉チップによる処理槽

◎循環式バイオトイレのメリット
  • 下水道への接続が必要ないため、設置場所を選ばない
  • 臭いがない上、大腸菌等もほとんど発生しない
  • 杉チップの交換が必要なく、年に1度程度の補給で良い
◎循環式バイオトイレのデメリット
  • 常に杉チップを攪拌が必要となるため、電力が必要
  • 配管の凍結防止のため、5℃以下ではヒータが必要
  • 微生物による処理のため、厚いトイレットペーパーやティッシュペーパーは処理できない

これまでの実績と実証実験

2000年に富士山山頂で循環式バイオトイレの実証実験を開始し、その後も当社小瀬戸作業所等で行ってきた実証実験により、循環式バイオトイレの実用性や山間部での処理能力、室内環境等を確認、機能を実証しました。

現在、循環式バイオトイレについて更なる改善を目指し、当社工事現場の鳩山作業所に設置して機能検証実験を継続して行っております。
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鳩山作業所実証実験状況

SDGsへの取組み

SDGsへの取組みとして、環境汚染や水不足が深刻な発展途上国への普及も目指しています。現在、トイレの整備が行き届いていてなく、周辺河川の汚染が深刻なネパールへの支援事業として、NPOと協力し世界遺産であるパシュパティナート寺院への設置を準備しており、コロナ禍の収束を待って、日本より輸送し、現地に設置する予定です。
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パシュパティナート寺院への設置するバイオトイレ
(水循環試験中)

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