2012年度 環境部門社長賞表彰
当社では、環境に対する中長期的な展望として「環境ビジョン"Green Challenge 2020"」を表明し、環境経営を推進していますが、環境経営に向けた社員の意識啓蒙、士気向上を目的として、「社長賞表彰(環境部門)」を創設し、第1回の表彰を7月に行いました。
表彰の選考基準は、"環境ビジョンの3つの軸(地球温暖化の防止、循環型社会の形成、生物多様性への配慮)のいずれかに効果があり、当社が環境経営に取り組んでいることを広くアピールできる要素(有効性・自主性・社会性・独創性・継続性・容易性など)にあふれ、当社が環境保全活動を実施する上で模範となるもの"としています。
第1回目の優秀賞を受賞した活動は、以下の4事例でした。
1. 東京土木支店大船立体作業所
【取り組み】
- 「エコモード搭載バックホウ」の使用
- クローラークレーン・ダンプトラックの「 アイドリングストップ」
- 仮囲いに「ソーラー充電式LED保安灯」の使用
- 河川直近部での施工では、鋼矢板圧入機の作動油に生分解性油脂を採用
- 地域清掃への参加や見学会の実施
【受賞のポイント】
随所において二酸化炭素排出量の削減対策や生物多様性への配慮など、広く環境への細かい配慮を行っている。コミュニケーション活動として、工事ニュースを近隣住民などに配布しているが、その中で、上記の環境対策についても掲載し、地域住民などに対しても作業所の環境活動をアピールしている。
社外からの評価として、神奈川県県土整備局長より建設ステーション元気アップコンテストにおいて表彰されており、地域環境の保全、近隣住民とのコミュニケーションなど、高い評価を受けている。
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2. 中部支店的場高架橋作業所
【取り組み】
- ビオトープの設置
- 調査と地域住民を対象に環境学習
- ホタル観賞会を実施
【受賞のポイント】
大学、NPO、地元自治会と共同で取り組み、ホタル観賞会や環境学習の実施にまでいたり、社外からも評価されていることの意義は大きい。当社としてのビオトープの実績にもなり、PR効果も高い。当初、工事完了後は撤去される予定であったものの、地元に引き渡され存続している。ビオトープの設置は、一過性のものではなく持続性を要求される活動であり、評価に値する。
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3. 横浜支店ゴミ清掃ボランティアへの参加
【取り組み】
横浜支店では『環境計画書』に『地域環境保全活動への参画』を掲げ、支店有志で神奈川県や横浜市主催のボランティア活動に2007年度より毎年参加している。
【受賞のポイント】
"環境美化"活動が組織的に長年にわたり活動されており、その活動を通して環境に対する意識付けがされている。さらに、主催者の挨拶で、毎年参加している当社への感謝の言葉が述べられており、これが当社のイメージアップにつながっているとともに、社員のモチベーションアップになっている。
4. 技術開発センターの電力需要抑制の取り組み
【取り組み】
会社通達「オフィスにおける電力対策の展開について」をうけ、使用電力量のリアルタイムな「見える化」と、目標使用電力(kW)の超過を回転灯により告知する「警報システム」を企画・導入。また、警報時の迅速な節電対策にかかわる運用ルールを整備するとともに、社員の日常的な節電意識の啓蒙に努める。本取り組みにより、最大使用電力(契約電力量、kW)の低減と、使用電力量(kWh)の削減を達成するとともに、電力基本料金削減と、社員の省エネ意識が向上。
【受賞のポイント】
東日本震災発生後の夏季のピークカットは重要な社会的要請であり、それに対して社員への意識付けのため電力使用量の見える化の導入を検討・実施した点を評価。ピークカットによりデマンド基本料金を抑制できることを実証した点は、今後営業で展開する上で重要なポイントとなる。費用対効果も高い。