株主の皆さまへ (メッセージ)

新井英雄
代表取締役社長
新井英雄

平素よりご厚情、ご高配を賜りまして厚く御礼申し上げます。

当社グループでは、2019年3月期を最終年度とする「中期経営計画2016-2018」において、過去に施工した杭工事の不具合事象により毀損した信用や企業価値の回復を経営上の最優先課題と位置づけ、「信頼の回復と企業価値の向上」をテーマに、その実現に向けて全社を挙げて取り組んでまいりました。業績面では、活況な国内建設市場を背景に、計画期間を通じて業績計画値を上回る利益を確保し、自己資本比率や株主還元についても目標を達成いたしました。

6月に開催した定時株主総会では、2020年東京オリンピック・パラリンピック以降の事業環境の見通しなどについてのご質問ならびに貴重なご意見を賜りました。当社に対する強い期待を感じた次第であり、皆様からのご意見を今後の経営にしっかりと活かしてまいる所存です。

なお、事業環境の見通しにつきましては、当面は、国土強靭化への取り組みや首都圏を中心とした再開発事業などの民間投資により、安定した受注環境が維持されるものの、将来的には国内建設投資の減少や新設から維持更新への質的な変化が進むことが予想され、事業環境の変化にはしっかりと対応していかなければならないと考えております。

今期からは、新たに「中期経営計画 2019-2021」をスタートさせております。この中期経営計画では、目指すべき「2030年の将来像」の実現に向け、「変革の加速」をテーマに、変化する環境に柔軟に適応し、企業競争力の強化と企業価値の創造に向けた変革を加速させることを基本方針としております。

主な取り組みといたしましては、建設業界における喫緊の課題である生産性の向上や働き方改革を実現するため、機械化・自動化施工の適用拡大に向け、建設現場においてもICT革新を最大限に活用して建設生産プロセスを変革してまいります。

また、将来の国内建設市場の縮小に備え、グローバルな人材育成を加速するとともに、現地パートナーとの提携等により海外事業の一層の強化を図ります。

今後、社会構造の変化により、企業には今まで以上に従来の価値観にとらわれない、新たな価値創造への挑戦が求められます。既存事業の枠組みを超えて、会社全体が新たな事業に挑戦する風土を醸成し、事業領域の拡大を目指してまいります。

2015年に国連で定めた SDGs(持続可能な開発目標) への貢献に向けて、建設業が果たすべき役割はますます高まってきていますが、当社としても、社会課題の解決を通じてSDGsに積極的に取り組むことで、持続可能な社会の形成と企業価値の向上に繋げてまいります。

当社グループにおきましては、本計画に掲げる成長戦略を着実に実行し、持続的成長を実現していくことで、株主様をはじめ、関係各位の皆様のご期待に応えてまいる所存です。

今後とも倍旧のご理解とご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

2019年7月