環境方針
三井住友建設は、「ひと」と「まち」をささえてつなぐ総合建設会社として「生活の質の向上」と「環境負荷低減」を両立し、持続可能な社会の実現に貢献します。
1. 脱炭素社会への貢献
脱炭素社会の実現に向け、徹底した温室効果ガスの削減と最大限の再生可能エネルギー活用を進めるとともに、災害に強いまちづくりに貢献するなど、気候変動問題に対し、総合的に取り組みます。
【主な取り組み】
- 新たな工法・材料の開発や生産性向上に向けたプレキャスト化やi-Constructionの推進による脱炭素型の施工
- 構造物の強靭化、防災・減災対策
- ZEBの推進、省エネルギー提案(環境配慮設計)、技術開発(省エネ、創エネ、蓄エネ技術他)
- 再生可能エネルギー発電事業を展開(太陽光、風力、小水力)など
2. 循環型社会への貢献
資源循環、脱炭素化や国土強靭化の解決に向け、既存インフラの保守事業、構造物の長寿命化、3R(リデュース、リユース、リサイクル)に取り組みます。
【主な取り組み】
- 既存躯体等の継続使用、既存インフラ等の保守事業
- 長寿命化に対する設計、技術開発の推進
- 施工段階における3R活動
- コンクリートのプレキャスト化、ユニット化、代替え型枠の採用、梱包材削減、リサイクル材使用、環境影響が小さい工法を選択(汚泥を減らす杭工法)など
3. 自然共生社会への貢献
生物多様性に及ぼす影響の回避、最小化を推進します。
【主な取り組み】
- 施工段階における生物多様性への配慮
- 資材等の調達における配慮(原材料の採取による違法伐採、生態系破壊他)
- 設計段階における提案
- 国産材の活用による中大規模木造建築の推進
- 技術開発、農林水産など周辺事業分野への挑戦など
4. 環境リスクの管理
法規制および当社が同意する外部からの要求事項の遵守を徹底し、環境事故・事件の発生がないように管理します。技術開発・技術提案により、化学物質対策に取り組みます。
【主な取り組み】
- 施工段階における法規制および外部からの要求事項の遵守
- 水質改善、土壌浄化に対する技術開発・技術提案など
5. 環境コミュニケーション・ESD(※1)の推進
「社員の環境意識・知識の向上」と「社外のステークスホルダーとの相互理解・協力」を実現するため、環境コミュニケーション・環境教育活動を社内外に推進します。全事業活動の環境パフォーマンスを向上させるために、環境マネジメントシステムを継続的に改善します。
【主な取り組み】
- 環境マネジメントシステムの維持管理
- 環境意識・知識の向上に向けた取り組み(環境社長賞、教育、イベントの実施、エコ検定受験の推進等)
- ESG情報(※2)に必要な環境情報の提供・対話の推進
- 関連会社への環境施策の展開
- 地域社会との積極的な関わりなど
- ※1ESD:Education for Sustainable Development(持続可能な開発のための教育)
- ※2ESG:Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)の三つの言葉の頭文字をとったもの
KPI(key performance indicator)
施工段階におけるCO2排出削減 イメージ
2050年のKPI(Key performance indicator)
- CO2排出原単位(t-CO2/億円)を1990年比で70%削減(排出総量90%削減)
※ 2011年(環境ビジョン Green Challenge 2020 策定時)に設定
再生可能エネルギー関連事業のKPI(試算)
【試算の前提】
- 「パリ協定」に基づくわが国の政策※が今後とも継続すること。
- ※温室効果ガス排出量を2030年までに2013年比26%削減、そのために2030年の電源構成における再エネ比率を22~24%まで引き上げる(第5次エネルギー基本計画(平成30年7月))
- 2030年までに再エネ分野において技術的(コスト)、社会的(政策・制度)ブレークスルーが実現すること
再生可能エネルギー関連事業 KPI達成イメージ
建設廃棄物のリサイクル率 KPI達成イメージ
Green Challenge 2030では、より高度な循環型社会を見据え、対象に汚泥を追加した上で、建設廃棄物のリサイクル率「100%」を目指す。(石綿含有廃棄物、特別管理廃棄物は除く)