#28 東口連絡橋(万博東ゲート橋)
社内Web会議終了後
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- 「ふう...会議疲れましたね~」
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- 「ね~」
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- 「そういえば最近、在宅勤務が続いて家にこもりっぱなしだなぁ」
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- 「ね~」
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- 『...リフレッシュしたい!』
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- 「おっ!ハモりましたね(笑)久しぶりにお出掛けしますか!」
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- 「じゃあこの前ハカセが教えてくれた、近くに当社が架けた橋がある公園に"お橋見"行きますか!」
今回のレポーターはこの二人。
電車、モノレールを乗り継いで目的地に到着。
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- 「わ~!あれが太陽の塔か~」
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- 「なんか今、太陽の塔と目が合った気がする(笑)」
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- 「そんなわけないでしょ。さぁ行きますよ~!(エミリン先輩楽しそうやなぁ)」
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- 「んっ?んんっ??えっ!!!!!エミリン先輩見てください! あの方って!伝説のハカセじゃないですか!?私ファンなんですけど!」
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- 「やっと見つけた~。ハカセどこに隠れてたんですか。探しましたよ~」

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- 「あ!エミリ~ン お花が綺麗でついつい座り込んで見てましたよ」
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- 「...えっエミリン先輩、ハカセとお知り合いなんですか?いつの間に?
しかも待ち合わせしてたんですか?教えてくださいよ~(泣)」
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- 「ヒヨリンのためにサプライズプレゼントだよ。質問攻めするなら、私じゃなくハカセにしてね」
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- 「さっすがエミリン先輩!ありがとうございます!!ずっとついて行きます」

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- 「おお~太陽の塔初めて見ました。近くで見るとやっぱり大きいですね~。顔が2つもある~」
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- 「知らないのかい? Youたち。太陽の塔には"裏の顔"もあるんだよ」
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- 「ほぇ~。そうなんですか?!どれどれ... Wow!黒い顔!?」
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- 「太陽の塔は1970年に開催された日本万国博覧会(大阪万博)の時につくられたもので、頂部の「黄金の顔」、正面の「太陽の顔」、背面の「黒い太陽」の3つの顔を持っています。博覧会では4つ目の顔の「地底の太陽」が地下に展示されていたみたいですよ」
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- 「ふむふむ。下から見上げると迫力にやられてコケてしまいそうですね~。...うわ!眩しい!」
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- 「エミリン先輩ほんまにコケてどうするんですか!大丈夫ですか!?」
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- 「(ころころころ・・・)みんな!こんなところに入口発見!わぁ~吸い込まれていく~」
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- 『あ~~~れ~~~~』
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- 「(...これが大阪のノリか...)折角なので、塔の再生された内部も見ていきますか」
(2018年3月から公開されている内部の様子/大阪府提供)
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- 「いや~楽しかった」
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- 「エミリン先輩が転んでくれたおかげで良い経験ができました。転んでくださってありがとうございます!」
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- 「どういたしまして!(・・・ん?なめられてる?)」
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- 「あ!"やったねの木"発見~。これで遊ぶのめっちゃ楽しみにしててんな~(ウキウキ)」

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- 「...これ12歳までしか遊べないって書いてある」
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- 「うそやん...」

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- 「大丈夫!とびっきりの場所に連れて行ってあげるから元気だして!」
公園内を歩くこと10分...
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- 「ハカセ~、けっこう歩きましたけど、とびっきりの場所はまだですか~」
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- 「万博記念公園は広いですからね。もう少しですから頑張りましょう」
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- 「あっ、橋が見えてきましたよ。ハカセあれですか」
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- 「そうです。これが見せたかった東口連絡橋(万博東ゲート橋)です」

橋の概要
- 名称
- 東口連絡橋(万博東ゲート橋)
- 位置
- 大阪府吹田市
- 構造形式
- 2径間連続PC斜張橋(斜張橋プレキャストブロックPC構造)
- 橋長
- 86.4m
- 架設方法
- プレキャストセグメント架設工法
- 竣工年
- 1969年

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- 「この橋は50年前の大阪万博のときに作られたもので、現存するものでは日本初のプレストレストコンクリート構造の斜張橋なんです」
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- 「日本初の斜張橋!? 先代の知恵はすごいな~。ところで斜張橋って何ですか?」
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- 「斜張橋のこと知らないんですか!?私も知らないです!ハカセ教えてください!」
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- 「斜張橋とは、橋の上にある主塔から斜めに張ったケーブルで橋桁を支えている構造の橋です。ケーブルで橋桁の重量のほとんどを支持しているので、長支間にできたり、桁高を小さくできるので桁下の空間を大きく取れるんです。鋼製の斜張橋はこの橋ができる10年前くらいからあるのですが、プレストレストコンクリート製の斜張橋はこの橋が国内初なんです」
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- 「さすが伝説のハカセ。この鉄の棒ってどんな役割なんですか?」

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- 「これが先ほど説明した橋桁を支えているケーブルです。外側の銀色に見えるのはさや管で、中には緊張力を与えたPC鋼材が入っているんです」
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- 「これがケーブルだったんですね。こんな細いもので支えてるんですね」
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- 「下から見た橋もおもしろいよ。次は橋の下にも行ってみようか」

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- 「この見た目、なーんか見たことあるような...」
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- 「これはリブって言うんだよ」
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- 「あ!あのお肉の!?」
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- 『リブローーーーース!!!!!』
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- 「橋の桁を分割した"セグメント"を離れたところで作って、ここまで運搬してクレーンで設置していたんだよ。よく見ると1.8mのリブ間隔ごとに継ぎ目があるでしょ」
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- 「プレキャストってやつですね」
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- 「よく知っていますね。当時は博覧会開催に向けて様々な工事が行われていて、コンクリートの現場打設をなるべくさけたいという発注者からの要望と、リブがある複雑な形状なのでプレキャストが向いていたんです」
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- 「このリブって何のためにあるんですか」
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- 「いい質問ですね。さっき橋の上で見ましたが、橋桁のケーブルは橋の断面の中央にありましたね。斜張橋には色々な斜材の配置があるのですが、この橋は1面吊りといって橋桁を中央の1面で支持しているんです」
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- 「へぇ~。たしかにケーブルは真ん中にありましたね」
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- 「ケーブルは、骨格でいうと中央の背骨の分を支えていて、肋骨のリブで面を作っているような感じなんです」

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- 「そう言われると、背骨と肋骨のように見えてきました。なっとくです」
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- 「橋のことも分かったところで、いつものアレやっときます?」
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- 「ではそろそろ。いや~天気良すぎて空飛びたい~!!」
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- 「私も同じ気持ちだった!いくよ~~~せーのっ!」

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- 「リフレッシュできたね~。また明日から頑張るか~」
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- 「いい日でしたね~。はぁ、お肉食べたいなぁ~」


2020年10月2日
行った場所:東口連絡橋(万博東ゲート橋)
リブロースで
リブレーーッシュできましたー!
美味しい!!
―つづく
万博記念公園 /Expo'70 Commemorative Park
住所 | 大阪府吹田市千里万博公園 |
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営業時間 | 9時30分~17時(入園は16時30分まで) |
休園日 | 毎週水曜日(4月1日~GW、10・11月は無休) |
入園料 | 大人260円/小中学生80円(自然文化園・日本庭園共通料金) その他 太陽の塔:大人720円/小中学生310円 EXPO'70パビリオン:高校生以上210円 |
アクセス | ・大阪モノレール線 万博記念公園駅より徒歩で約5分 ・中国自動車道or名神高速 各吹田ICより約5分 |
駐車場 | あり(4,300台) 普通車 平日2時間まで410円/土曜日・日曜日・祝日2時間まで620円 |
問い合わせ先 | 万博記念公園コールセンター 06-6877-7387 もしくは 0120-1970-89 |
【万博記念公園公式ホームページ】 https://www.expo70-park.jp/ 【太陽の塔オフィシャルサイト】 https://taiyounotou-expo70.jp/ |