"気泡ソイルセメント柱列壁工法"を都市部開削工事にはじめて適用― つくばエクスプレス線秋葉原駅出入口等増設他工事 ―

三井住友建設株式会社(東京都中央区佃二丁目1番6号 社長 則久 芳行)は、環境負荷低減効果の高い土留め壁工法である"気泡ソイルセメント柱列壁工法"を、都市部の開削工事にはじめて適用し、その効果を確認しました。

本工法を適用した工事は、鉄道建設・運輸施設整備支援機構発注のつくばエクスプレス線秋葉原駅出入口等増設他工事であり、従来工法に対して泥土発生量が44%低減でき、高い環境負荷低減効果が確認できたことに加えて、品質確認試験および床付け後の検査により、ソイルセメント壁の強度および遮水性能が要求性能を大きく超えるものであることも確認できました。

今後は、道路・地下鉄・処理場や建築構造物などの構築に伴う柱列式地中連続壁工事のほか、高い遮水性能を活かして遮水壁工事などへも積極的に営業展開を行い、建設工事の環境負荷低減に貢献していく方針です。

■ 経緯

三井住友建設株式会社では、従来から地球環境の保護や環境負荷の低減など自然との調和に関する活動に継続的に取り組み、低炭素社会への対応技術、省エネルギー・省資源への対応技術の実用化など、多くの実積を上げてきました。

一方、2001年にはグリーン購入法が制定され、国や地方公共団体などにおいては物品の調達や公共工事などに際し、環境負荷が低いことが客観的に認められる品目を優先して選択することが義務付けられました。また、民間企業においても、独自のグリーン調達基準を設け、グリーン調達達成状況を環境報告書などで報告する企業が増加しています。

このような環境負荷低減のニーズに応えるため、当社では、建設廃棄物全体の最終処分量600万トンの約3割も占めている建設汚泥注1) を大幅に削減できる"気泡ソイルセメント柱列壁工法"の開発を行ってきました。

このたび"気泡ソイルセメント柱列壁工法"を都市部開削工事にはじめて適用し、厳しい施工条件においても、建設汚泥量の削減による環境負荷低減効果やソイルセメント壁の強度および遮水性能などの高い品質が確保できることを確認しました。

注1)  建設工事に係る掘削工事から生じる泥状の掘削物および泥水のうち産業廃棄物として取り扱われるもの

■ "気泡ソイルセメント柱列壁工法" とは

"気泡ソイルセメント柱列壁工法"は、注入するセメントミルクと発生する泥土量を低減させることのできる気泡を加えながら地盤をオーガーで連続掘削し、その溝内にソイルセメント壁を構築する工法で、三井住友建設株式会社が、株式会社竹中土木、早稲田大学、有限会社マグマ、太洋基礎工業株式会社とともに共同開発した工法です。

従来工法では、オーガー注2)による削孔・攪拌時において地盤の流動性を高めるために多量のセメントミルクを注入する必要がありました。
これに対して"気泡ソイルセメント柱列壁工法"では、このセメントミルクの一部を気泡に置き換えることにより、注入するセメントミルクの量を少なくできることに加えて、気泡のベアリング効果で流動性が高まるためトータルの注入量も減らせことができ、削孔時における泥土発生量が削減できます。

そして、オーガーの引上げ時には、気泡を消し体積を減少させることで泥土発生量を少なくし、環境負荷を低減させるとともに、産廃処分費を大幅に削減できます。

注2) スクリューによって地中に孔をあける機械

従来工法と気泡ソイルセメント柱列壁工法の相違点
図-1 従来工法と気泡ソイルセメント柱列壁工法の相違点

 

<お問い合わせ先>

三井住友建設広報室【お問い合わせフォーム】

リリースに記載している情報は発表時のものです。

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