AI搭載リアルタイム鉄筋出来形自動検測システム「ラクカメラ®」を開発
― ダブル配筋も計測可能になり、精度と作業効率が大幅に向上 ―
三井住友建設株式会社(東京都中央区佃二丁目1番6号 社長 柴田 敏雄)は、株式会社日立ソリューションズ(東京都品川区東品川四丁目12番7号 取締役社長 山本 二雄)と共同開発したリアルタイム鉄筋出来形自動検測システム「ラクカメラ®」(※1,2) に新たにAI(人工知能)を搭載しました。
AIが画像から鉄筋を自動で認識するため、ダブル配筋やさまざまな撮影条件下でも計測が可能となり、計測精度と作業効率が大幅に向上しました。
(※1) 特許取得済み
(※2) 株式会社日立ソリューションズより「GeoMation鉄筋出来形自動検測システム」として販売
【リアルタイム鉄筋出来形自動検測システム「ラクカメラ®」】
■ リアルタイム鉄筋出来形自動検測システム「ラクカメラ®」の概要
デプスカメラ(※3) を接続したタブレットを用いて鉄筋を撮影するだけで、計測対象の鉄筋本数と配筋間隔、鉄筋径を自動計測するシステムです。計測結果をクラウドの帳票生成サービス(※4) に送信すると、帳票と写真台帳を自動作成します。
(※3) 奥行きの情報を取得する深度センサーがついたカメラ
(※4) 日本コンピューターシステム株式会社のサービスと連携
【関連リリース】
リアルタイム鉄筋出来形自動検測システムを開発(2019年12月23日)
■ AI機能搭載による効果
[1] ワンタッチで鉄筋を抽出
従来システムでは手作業であった画像の鉄筋認識作業をAIが自動で行うことで、ワンタッチで鉄筋を抽出することができます。加えて、抽出精度も大幅に向上しました。
[2] ダブル配筋の計測が可能
撮影した画像からAIが鉄筋の上段、下段を自動認識します。これにより従来システムでは計測が困難であったダブル配筋の下段鉄筋も計測が可能になりました。
[3] さまざまな撮影条件下でも計測が可能
画像からAIが鉄筋を自動で認識することにより、直射日光が当たる環境や逆光でも計測が可能になりました。
【ダブル配筋の計測】 |
【逆光条件での計測】 |
■ 今後の展開
本システムを積極的に導入展開して実績を蓄積するとともに、さらなる高精度化に向け、引き続きシステム開発に取り組んでまいります。
【参考リリース】
リアルタイム鉄筋出来形自動検測システム「ラクカメラ®」がJISA Awards 2022を受賞(2022年06月15日)
リアルタイム鉄筋出来形自動検測システム「ラクカメラ®」の販売開始(2021年12月02日)
リアルタイム鉄筋出来形自動検測システムを実現場で導入開始(2020年11月02日)
<お問い合わせ先>
本件についてのお問い合わせは、下記までお願いいたします。
三井住友建設株式会社
経営企画本部 広報室
〒104-0051 東京都中央区佃二丁目1番6号
TEL: 03-4582-3015 FAX: 03-4582-3204