CO₂排出量を90%削減するコンクリートを用いたPCaPC床版で環境認証ラベル(EPD)を取得

― ゼロセメントタイプのサスティンクリート®を使用 ―

三井住友建設株式会社(東京都中央区佃二丁目1番6号 社長 柴田 敏雄)は、環境配慮型コンクリート「サスティンクリート® (※1)(ゼロセメントタイプ)」を用いたプレキャストプレストレストコンクリート床版(ゼロセメント型PCaPC床版)について、当社能登川工場(滋賀県東近江市)で製造体制を構築し、環境認証ラベル(EPD)の一つである「EPD Hub」(※2)を取得しました。

(※1) 材料に由来するCO2排出量を最大90%削減する当社が開発した環境配慮型コンクリート

(※2)登録番号:EPD number HUB-3015

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【「EPD Hub」宣言書(表紙)】

■ ゼロセメント型PCaPC床版とは

ゼロセメント型PCaPC床版は、「サスティンクリート(ゼロセメントタイプ)」を使用したPCaPC床版です。「サスティンクリート(ゼロセメントタイプ)」は一般的なコンクリートと比較して材料由来のCO2排出量を約90%削減可能です。ポルトランドセメント不使用ながらPC部材に必要な強度発現性を実現しており、これを用いたPCaPC床版は、通常のコンクリートを用いた床版と同等以上の性能を有しています。

■ EPDの取得について

環境認証ラベル(EPD)は製品・サービスのライフサイクル全体の環境情報を定量的に評価し、第三者機関の検証を経て情報開示する枠組みです。今回取得した「EPD Hub」はEPD Hub社(アイルランド)が運営するEPDプログラムで、ライフサイクル・インベントリデータベースには欧州を中心に広く使われているecoinvent(ver.3.8)が用いられています。「EPD Hub」を取得したゼロセメント型PCaPC床版の製造段階(※3) におけるCO2排出量は次のとおりです。

(※3)製造段階はA1(原材料調達)、A2(原材料の輸送)およびA3(製品の生産)を対象とする。

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【「EPD Hub」による算定結果の抜粋】

■ 今後の展開

当社は、EPDを取得したゼロセメントPCaPC床版をはじめ、低炭素型プレキャストコンクリート部材の開発と適用を進めています。能登川工場では、水素製造装置を導入し、水素蒸気ボイラーの利用(※4)を進めるなど、脱炭素化に資する多角的な取り組みを行っています。

引き続き環境に配慮した技術開発を進め、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて貢献してまいります。

(※4)自社PCa工場のカーボンニュートラル実現に向けた水素製造装置の導入(2024年05月17日)

<お問い合わせ先>

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三井住友建設株式会社
経営企画本部 広報室
〒104-0051 東京都中央区佃二丁目1番6号
TEL: 03-4582-3015 FAX: 03-4582-3204

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