2015年度 環境部門社長賞表彰

当社では、環境に対する中長期的な展望として「環境ビジョン"Green Challenge 2020"」を表明し、環境経営を推進していますが、環境経営に向けた社員の意識啓蒙、士気向上を目的として、「社長賞表彰(環境部門)」を2012年度に創設し、今年度第4回目の表彰を7月に行いました。

表彰の選考基準は、"環境ビジョンの3つの軸(地球温暖化の防止、循環型社会の形成、生物多様性への配慮)のいずれかに効果があり、当社が環境経営に取り組んでいることを広くアピールできる要素(有効性・自主性・社会性・独創性・継続性・容易性など)にあふれ、当社が環境保全活動を実施する上で模範となるもの"としています。第4回目の優秀賞を受賞した活動は、以下の6事例でした。

1. 東京建築支店 多摩平作業所

【取り組み】

[1] 住戸戸境壁の大型鋼製型枠の採用による南洋型枠材の使用量の削減、寒中コンクリート養生での電熱シートの採用によるCO2の発生量の削減
[2] 床・階段のPCa化による南洋型枠材の使用量の削減

【受賞のポイント】

躯体寒中養生では通常ジェットヒーター等を用いるが、大型鋼製型枠に電熱シート仕込む方法に変更し、14tのCO2削減の効果と40%のコスト削減にも繋がっている。他の大型鋼製型枠を使用する現場でも採用可能である。
また、施工省力化のための大型鋼製型枠・躯体のPCa化の採用により、型枠材のリデュース・リユースとともに、南洋材型枠の削減となっている。

鋼製型枠建込状況
鋼製型枠建込状況
鋼製型枠電熱シート仕込み
鋼製型枠電熱シート仕込み
Pca化施工状況
Pca化施工状況
Pca化施工状況
Pca化施工状況

2. 大阪支店土木部 甲賀ソーラー基礎作業所

【取り組み】

[1] 解体ガラを場内にて破砕し、路盤砕石材として自ら利用
[2] 伐採材の薪材利用、場内堆肥チップ化による建設廃棄物の発生抑制

【受賞のポイント】

施主・行政・地元自治会と協議し、積極的に取り組みを進めている点が評価できる。廃棄物の自ら利用をしたことで、搬出車両も削減され、近隣への環境負荷の低減となっている。
また、この取り組みにより原価低減に繋がっていることも評価できる。

移動式破砕機を使用した現場内再生砕石作成状況
移動式破砕機を使用した
現場内再生砕石作成状況
移動式破砕機を使用した現場内再生砕石作成状況
移動式破砕機を使用した
現場内再生砕石作成状況
薪材作成状況
薪材作成状況
現場内堆肥(チップ)材作成状況薪材作成状況
現場内堆肥(チップ)材作成状況

3. 本店建築本部 第1設計DV・構造設計DV・設備設計DV 京都精華大学 新学部棟 環境配慮設計

【取り組み】

環境配慮設計
[1] 外観による省エネへの取り組み
[2] 周辺環境に溶け込む建物計画
[3] 太陽光発電設備の設置

【受賞のポイント】

平成26年12月17日に京都市の環境配慮建築物顕彰制において、「京(みやこ)環境配慮建築物」で奨励賞を受賞した。京都という環境への対応が厳しい場所で、受賞した事は、地球温暖化防止だけでなく総合的な環境配慮の観点で評価されたものである。

階毎に必要な採光、通風、遮音を考慮して外壁開口量を明確にし、外装による省エネで環境配慮がされており、設計上のオリジナリティが見られる。CASBEEで高い値(Aランク)を取得していることも評価できる。

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4. 九州支店土木営業部・建築営業部

【取り組み】

水源かん養林「水土里ネットの森」植樹・下草刈りへの参加

【受賞のポイント】

水源かん養林の、植樹・下草刈りは、森林保全・水資源保全のための重要な環境ボランティア活動であり、CO2の森林吸収による地球温暖化防止にも寄与している。長年継続して実施されており評価が高い。

torikumi_4_01 植樹(12月)
植樹(12月)

下草刈り(5月)
下草刈り(8月)
下草刈り

5. 事業開発推進本部 エンジニアリング部

【取り組み】

[1] 環生庵の作成と「エコプロダクツ2014」への出展
CO2の発生を抑える木造建築の展開と、木の価値と環境に対する恩恵を市民に広く認知していただくことを目指し、「方丈庵」をモチーフに純木造の「環生庵(たまきあん)」を制作、「エコプロダクツ2014」に展示。 (2014/12/11~13)

[2] 市民講座の開催
「木のある暮らし」をテーマに当社にて開催 (2015/3/28)

関連情報(ニュースリリース・お知らせ等)

2014年12月15日
エコプロダクツ2014 「エコ&デザインブース大賞 特別賞」を受賞
※参考 エコプロダクツ2014「エコ&デザインブース大賞」
2015年4月3日
第1回市民公開講座 盛況に終了―木のある暮らし―

【受賞のポイント】

エコプロダクツ展に当社として初めてブースを出展した。ブースデザインに独創性があり、「エコデザインブース大賞」特別賞を受賞した事は評価が高く、当社のPR活動に貢献している。また、市民公開講座の開催は近隣住民への環境啓蒙のための教育となっており、今後もイベントの継続開催が望まれる。

東京ビッグサイトで開催
東京ビッグサイトで開催
地元の小学生に説明
地元の小学生に説明
審査委員長よりトロフィーの授与
「エコデザインブース大賞」
特別賞を受賞
本社ビル来館者に公開
本社ビル来館者に公開
近隣住民の方が参加
市民講座の開催(近隣住民の方が参加)

6. 九州支店・土木営業推進部・企画推進部

【取り組み】

自社開発太陽光発電所の建設
(吉野ヶ里)三田川太陽光発電所 (三田川PC工場内)

【受賞のポイント】

再生エネルギー事業の当社第一号であり、事業のノウハウの蓄積や、新規事業としての社外へのPR効果など、総合的な観点で評価できる。再生可能エネルギーの活用促進を進める地元自治体に貢献し、地球温暖化防止効果(CO2削減効果)が認められる。

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