2016年度 環境部門社長賞表彰

当社では、環境に対する中長期的な展望として「環境ビジョン"Green Challenge 2020"」を表明し、環境経営を推進していますが、環境経営に向けた社員の意識啓蒙、士気向上を目的として、「社長賞表彰(環境部門)」を2012年度に創設し、今年度第5回目の表彰を8月に行いました。

表彰の選考基準は、"環境ビジョンの3つの軸(地球温暖化の防止、循環型社会の形成、生物多様性への配慮)のいずれかに効果があり、当社が環境経営に取り組んでいることを広くアピールできる要素(有効性・自主性・社会性・独創性・継続性・容易性など)にあふれ、当社が環境保全活動を実施する上で模範となるもの"としています。第5回目の優秀賞を受賞した活動は、以下の5事例でした。

1-1. 横浜支店建築部 北山田5丁目計画作業所

【取り組み】

  1. 「ビオトープ」、水景設備などに使用する井戸水の杭工事への利用
  2. 「ビオトープ」周辺での植樹祭の実施
  3. 汚泥の場内利用、事務所・作業所でのLED照明の採用など
  4. 太陽光発電の設置、蓄電システムの「見える化」
  5. 自転車置場屋根、外壁面の緑化

【受賞のポイント】

設計上の環境配慮の取り組みもあるが、作業所での環境配慮の取り組みが積極的に行われている点が評価できる。作業所の環境意識の高さがうかがわれる。また、ビオトープ周辺での植樹祭についても、居住者の方の環境意識の向上に繋がっている。

d-2016-3-2
中庭
d-2016-3-3
井戸水を利用したシャワーカーテン
ビオトープ
ビオトープ

1-2. 建築本部 第2設計DV・構造設計DV・設備設計DV ライオンズ港北ニュータウンローレルコート

【取り組み】

環境配慮設計

  1. 環境負荷低減のためのエネルギーマネジメントの 導入
  2. 緑豊かなランドスケープデザイン、ビオトープの 設置
  3. 災害時、太陽光発電により電源供給する災害対策

【受賞のポイント】

環境への配慮として、様々な手法をとりいれているだけでなく、太陽光発電を利用した災害時の対策も採用されている。集合住宅でのビオトープの導入はめずらしい事例で、近隣森林の生態系ネットワークを広げ、生物多様性の保全に繋がるものである。「いきもの共生事業所」(ABINC)の認証を受けており、社外からの評価も高い。

全景
全景
パーゴラ
パーゴラ

(1-1、1-2の2案件は、施工部門・設計部門それぞれでエントリーされましたが、設計施工の案件であり、2件合わせての表彰となりました。)

2. 東京土木支店 豊洲駐輪場作業所

【取り組み】

市街地開削工事における3R活動への取り組み

  1. 土留工事で発生する建設汚泥の削減 (ECO-MW工法)の採用
  2. 柱用システム型枠の使用
  3. Tヘッド工法の採用
  4. 流動化処理土の使用
  5. 汚染土の分別の徹底

【受賞のポイント】

各種の工法の見直しにより、リデュース・リサイクルの効果が認められ評価できる。建設汚泥の削減により、汚泥の場外への運搬回数が削減され、CO2発生量の削減、騒音・震動発生の削減にも繋がっている。また、3R推進功労者等表彰『会長賞』を受賞し、社外からも評価されている。

土留工事施工状況(ECO-MW工法)
土留工事施工状況(ECO-MW工法)
柱型システム型枠
柱型システム型枠
d-2016-3-8

3. 建築本部 建築技術部 構造躯体グループ

【取り組み】

強度高流動コンクリートの実用化
セメント量の削減によるCO2の発生抑制

【受賞のポイント】

低強度高流動コンクリートを、SMBCビル解体工事の仮設補強壁を利用し、実大施工試験を行った。所定の品質が確保できていることが確認でき、大臣認定を取得した。これにより建築工事での使用が可能となった。
横浜支店のプラウド宮崎台計画作業所でコンクリート打設の実績がある。また適用予定の物件も数件あり、使用実績を拡大しCO2の排出量削減に寄与することが望まれる。

d-2016-3-9

実大施工試験の状況
実大施工試験の状況

4. 四国支店

【取り組み】

「愛ロードサポータ」
道路清掃の環境美化ボランティア活動への参加

【受賞のポイント】

地道な清掃活動であるが長年継続されていることが評価できる。平成26年には新居浜市より「新居浜市環境美化推進協議会会長表彰」を受賞。

活動時期: 7年間、平成22年7月 ~ 平成28年1月(毎年参加)
参加延べ人数: 316名

d-2016-3-1 d-2016-3-4-2

5.技術本部 第二技術部

【取り組み】

地域自治会と連携した生物多様性保全活動
─「佃のカエル帰る活動」─

【受賞のポイント】

当社近辺の佃中央公園浸水池に生息する希少種「アズマヒキガエル」を保護する生態系保全活動で、産卵された卵の一部を保護、一時的に社員自宅の庭で育て、環境負荷に適応できる耐力がついた時期に里帰りさせる活動。
地域自治体と連携した取り組みであり、カエルの数は増加し、その効果は確認されている。地道な活動であるが、自治体発行のコミュニティ紙「天空新聞」にも紹介されており、地域との良好なコミュニケーションに繋がっている。また地域の子どもたちへの環境教育の場となっており評価できる。
個人の自主的な活動から始められたものであるが、当社の活動として地域の方々に受け入れられ当社のイメージアップにも寄与しており評価できる。

d-2016-3-5-1 d-2016-3-5-2

一覧ページへ