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国内土木事業

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事業の特徴と強み

橋梁やトンネル、河川改修、土地造成、上下水道施 設など社会基盤を支える土木構造物の新設や維持・ 更新に際し、豊富な実績をもとに最適な設計・施工技術を提供します。PC(プレストレストコンクリート)橋梁分野では業界屈指の設計・施工実績を誇り、新たな構造形式やPCa(プレキャスト)化による工期短縮・省力化施工などの技術開発を推進し、高品質で耐久性に優れ、維持管理がしやすい橋梁を提供しています。

国内では大規模更新(床版取替など)や新設トンネルなどに注力し、海外では地下鉄や高速鉄道などの大型工事の実績を着実に重ね、優位性を確立しています。

中長期方針

国内市場では防災・減災、国土強靭化関連工事、インフラの更新工事などの発注が堅調であり、当社国内土木事業の受注高は順調に推移し、継続的に優良な手持ち工事を確保しています。また、複数の大型工事が順調に進捗したことなどから、売上高、利益についてはともに順調に推移する結果となりました。

2025年度の受注戦略においては、総合評価方式入札における技術提案で好成績を維持し、生産性、利益率の高い案件の受注を目指します。また、技術開発、DX推進を継続するとともに、本支店連携による作業所支援により現場の負荷を軽減します。

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2024年度の主な取り組み

DX開発技術による現場技術者の省力化・省人化の推進

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ワンマンレベル測量システム

現場の省力化・省人化対策は急務であり、そのためのDX技術の開発を推進しています。昨年度は2件のDX技術をニュースリリースし、現場へ積極的な展開を図っています。具体的には、リアルタイム鉄筋出来形自動検測システム「ラクカメラ®」は、新たにAI (人工知能)を搭載し計測精度と作業効率を大幅に向上させ、省人化に大きく寄与しました。「ワンマンレベル測量システム」は、レベル測量を1人で行うことができる装置・システムとして開発し、従来の測量作業と比較して作業員が2人から1人となる省人化を実現しました。その他、多数のDX技術を開発中であり、国土交通省が提唱する新たな建設現場の生産性向上(省人化)の取り組み「i-Construction2.0」の実現に貢献すべく、開発を加速してまいります。

AIを活用した新技術の開発

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AI de 先ヤマ(発破編)

トンネル施工の生産性を向上させる SMC-Tunneling シリーズの新技術として、AIを活用して発破パターンを自動で選定する「AI de 先ヤマ(発破編)」を開発しました。AIにより熟練工の暗黙知を取り入れることで、担い手不足の解消、発破作業の効率化および安全性の向上を実現します。また、リアルタイム鉄筋出来形自動検測システム「ラクカメラ」 に新たにAIを搭載したことにより、鉄筋の認識を自動化するとともに、直射日光下や逆光という悪条件下での計測も可能としました。

新たな担い手となる若手人材の育成

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新入社員教育:実技合宿

土木事業部門においては、35~45歳の人員が少ない一方若手が多い構成であることから、若手の早期育成が喫緊の課題となっています。2017年度より新入社員教育において実施している実技合宿ではグループに分かれ、自分たちの手で構造物の製作を行っています。これにより、計画から施工まで自分たちで考える力を養っています。また、2024年度より本店内に作業所支援グループを立ち上げ、主に全国の繁忙現場の支援を通じ、現場業務の平準化を図るとともに、現場勤務の社員がコア業務に専念し、自らのスキルを高められる環境づくりを担っています。

2024年度 施工実績

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新名神高速道路 大戸川橋他2橋 (PC上部工工事)

本橋は、新名神高速道路大津 JCT(仮称)の一部を担い、橋長 1,300mを超える上下線と分合 流するランプ橋と併せて4橋で 構成されています。片側3車線 に対応した非対称断面の主桁 を、プレキャスト部材を活用し 合理的に施工しました。