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国内建築事業

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事業の特徴と強み

住宅分野では、高品質・短工期を実現する独自技術のスクライム工法を活かした超高層住宅で豊富な実績を持っています。自社グループにプレキャスト工場を持ち、最短で1フロアを3日で構築する高速施工を可能とする技術は当社の強みとなっており、施工の効率化・生産性向上に向けてさらなる強化を推進しています。

また、物流倉庫、データセンター、大型工場等において、当社では鉄骨と鉄筋コンクリートのハイブリッド構法であるMIC構法を活用し、大空間を実現しつつ振動の低減や大きな荷重への対応が可能な建物を提供しています。

さらに、カーボンニュートラルの実現に向けてZEB/ZEH建築にも力を入れており、自社単身寮においては、ZEH-Mを取得し、エネルギー収支ゼロで運用しています。

中長期方針

国内建築市場は、旺盛な需要により底堅い投資が継続しています。一方で時間外労働の上限規制により、供給面での制約が高まっています。

このため、建設需要に対してゼネコン各社の供給力が追い付いておらず、さらに設備工事会社においてはこの状況が顕著であり、この需給バランスは当面継続すると予想されます。

当社においては、手持ち工事の消化を優先し新規受注を抑制してきましたが、手持ち工事の消化が順調に進んでいることから、施工体制の再構築を図り、採算重視の取り組みを徹底しつつ、新たな工事獲得に向けた営業活動を展開して利益水準の向上を図っていきます。

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2024年度の主な取り組み

建築事業、再始動と次の成長へ

国内大型建築工事は、これまでの失敗を踏まえた徹底した再発防止策と全社的な支援体制のもと無事に完成し、また各地では当社の技術力を象徴する建物が相次いで完成しました。これを機に、建築部門は「確実性」と「速さ」を両立する効率的な体制の構築に向けて再始動し、顧客対応から施工までの全プロセスの質を高めてまいります。

また、採算重視の取り組みの徹底、施工体制の強化、目標管理の徹底を通じて、建築事業全体の収益基盤をより強固なものとしていきます。今後も、人員減少時代に対応した高い生産性の確保と、技術開発・戦略的投資の推進により、建築事業のさらなる成長を目指してまいります。

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日本一の高さを誇るタワーマンション(地上263m)
中上日本一の店舗数のアウトレットモール  中下九州最大の物流センター
北海道旭川市初のタワーマンション(日本最北端)

海外を含めた適正な人員配置と若手育成への取り組み

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新入社員研修

施工体制逼迫解消後の計画的な人員配置を可能にするため、施工技術者の配置状況をシステム化し、全店的な施工技術者の適正配置を実施しています。また、海外事業のさらなる拡大を目指し、国内から海外への計画的な技術者のシフトを進めています。

人員構成上の課題である、「中堅層」の不足を補うため、年次教育と併せて若手技術者の早期育成を進めています。設計技術者についても、従来のOJTを中心とした教育から、1年次からの集中的な教育に転換し、早期育成を進めるとともに、独立した工事監理者の育成に向けたローテーションによる教育を進めています。

2024年度 施工実績

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プラウド神宮前

明治神宮の杜を望む隈研吾氏デザイン監修の全76戸の高級レジデンス。当社設計施工です。