アジア・オセアニア地域において、優れたIT技術を提供する企業としてASOCIOから当社と日立ソリューションズがアワードを受賞

― 「ラクカメラ®」のデジタル計測技術の活用による省力化などが評価 ―

2022年11月09日

三井住友建設株式会社（東京都中央区佃二丁目1番6号　社長近藤重敏）と株式会社日立ソリューションズ（東京都品川区東品川四丁目12番7号　社長山本二雄／以下、日立ソリューションズ）は、ASOCIO（Asian-Oceanian Computing Industry Organization：アジア・オセアニアコンピュータ産業機構）が開催する「2022 ASOCIO Tech Excellence Award」において、優れたIT技術を提供する企業として「Outstanding Tech Company Award」を受賞しました。

「Outstanding Tech Company Award」は、アジア・オセアニア地域経済の発展に貢献する技術開発および導入において、リーダーシップを発揮した企業を表彰するものです。

当社と日立ソリューションズは、リアルタイム鉄筋出来形自動検測システム「ラクカメラ®」_(※1)を共同開発したことに対し、独創性が高く、国際的に通用するシステムを創造する企業として、先般、一般社団法人情報サービス産業協会（以下、JISA）が主催する「JISA Awards2022」のWinnerを受賞_(※2)しました。この受賞後に同協会よりASOCIO Award 2022審査委員会に推薦いただいた結果、「Outstanding Tech Company Award」を受賞することとなりました。本システムが調達しやすい汎用品のハードウェアで構成され、使いやすい機能とユーザーインターフェース、デジタル計測技術の活用により省力化できることなどを評価いただきました。

(※1) 株式会社日立ソリューションズより「GeoMation鉄筋出来形自動検測システム」として販売

(※2) リアルタイム鉄筋出来形自動検測システム「ラクカメラ®」がJISA Awards 2022を受賞（2022年06月15日リリース）

【シンガポールでの受賞式の様子】

■ ASOCIOについて

ASOCIOは、1984年に設立し、JISAを含むアジア・オセアニア24カ国・地域のICT業界団体で組織されています。ASOCIOでは、国際会議（Digital Summit）の開催、地域内の優れたICTプロダクトアワードの選定、リサーチレポートの作成などを通して情報交換を行い、ICT産業における新たなビジネスチャンスを生むとともに、政府・業界へのプラットフォームの提供をしています。「ASOCIO Digital Summit」は毎年主要国で開催され、2022年度はシンガポールで開催されました。

■ リアルタイム鉄筋出来形自動検測システム「ラクカメラ®」について

本システムは、デプスカメラ_(※3)を接続したタブレットを用いて鉄筋を撮影するだけで、計測対象の鉄筋本数と配筋間隔、鉄筋径を自動計測することが可能です。計測結果をクラウドの帳票生成サービス_(※4)に送信すると、帳票と写真台帳を自動作成します。本システムにより従来の計測方法に対して施工管理者が検測作業に拘束される時間が3分の1に縮小できます。

(※3) 奥行きの情報を取得する深度センサーがついたカメラ

(※4) 日本コンピューターシステム株式会社のサービスと連携

■ 本システムにおける日立ソリューションズとの協業について

国土交通省では、内閣府の官民研究開発投資拡大プログラム（通称：PRISM）の一環として、2018年度より「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト」に取り組んでいます。鉄筋出来形検測は、事前準備や手動による計測、帳票作成に多くの手間と時間を費やすため、業界でも省力化が求められる業務の一つでした。

そこで、鉄筋出来形検測における一連の作業省力化を目的に、当社の建設現場での実績と日立ソリューションズの空間情報分野での実績を活用し、両社が共同で「ラクカメラ®」の開発に取り組んできました。

その結果、「ラクカメラ®」は国土交通省から2020年度「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト」に採択され、最高位のA評価を獲得しています。今回の「Outstanding Tech Company Award」受賞を機に、今後は海外を含めた積極的な展開を図ってまいります。

リアルタイム鉄筋出来形自動検測システムを実現場で導入開始（2020年11月02日リリース）

リアルタイム鉄筋出来形自動検測システムを開発（2019年12月23日リリース）

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