リアルタイム鉄筋出来形自動検測システム「ラクカメラ®」がJISA Awards 2022を受賞

― システムの独創性と国際的な運用性を評価され受賞 ―

三井住友建設株式会社(東京都中央区佃二丁目1番6号 社長 近藤 重敏)と株式会社日立ソリューションズ(東京都品川区東品川四丁目12番7号 取締役社長 山本 二雄)は、共同開発したリアルタイム鉄筋出来形自動検測システム「ラクカメラ®」(※1, 2) で、JISA Awards 2022において「Winner」を受賞しました。

(※1) 特許出願済み

(※2) 株式会社日立ソリューションズより「GeoMation鉄筋出来形自動検測システム」として販売

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【関連リリース】

リアルタイム鉄筋出来形自動検測システム「ラクカメラ®」の販売開始(2021年12月02日)

リアルタイム鉄筋出来形自動検測システムを実現場で導入開始(2020年11月02日)

リアルタイム鉄筋出来形自動検測システムを開発(2019年12月23日)

JISA Awardsは、一般社団法人情報サービス産業協会(JISA、Japan Information Technology Services Industry Association)が主催する表彰制度で、2011年に創立されてから毎年開催されています。本制度では、情報サービス産業の構造改革やITイノベーションを促進させるために国際的に通用し得る独創的なサービスの創造者を表彰しています(※3)

(※3) 一般社団法人情報サービス産業協会JISA Awards

■ リアルタイム鉄筋出来形自動検測システム「ラクカメラ®」による生産性向上効果

本システムは、デプスカメラ(※4) を接続したタブレットを用いて鉄筋を撮影するだけで、計測対象の鉄筋本数と配筋間隔、鉄筋径を自動計測することが可能です。計測結果をクラウドの帳票生成サービス(※5) に送信すると、帳票と写真台帳を自動作成します。本システムにより従来の計測方法に対して施工管理者が検測作業に拘束される時間が3分の1に縮小できます。

(※4) 奥行きの情報を取得する深度センサーがついたカメラ

(※5) 日本コンピューターシステム株式会社のサービスと連携

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■ 建設業界における現状と当社の取り組み

建設現場での配筋検査は繰り返し行われるため、施工管理者にとって負担の大きい業務となっており、建設会社各社では画像や映像解析など用いて計測する技術開発に取り組んでいます。そのなかで国土交通省により、土木工事の更なる品質管理の高度化、現場の省力化・省人化に向けて、2023年度よりデジタルデータを活用した鉄筋出来形検測の社会実装を目標とした試行が2021年度より実施されています。

当社では、2018年より本システムの開発に取り組み、既に実現場において導入効果を確認しています。今後、本技術を広く一般に利用してもらえるために、現場における生産性向上の一助となるべく更なる改良を進めてまいります。

■ 今後の展開

本システムでは、鉄筋本数・配筋間隔、鉄筋径の他に、重ね継手長やかぶり厚の計測が可能となっています。今後はスペーサー個数の計測など計測項目を増やし、更なる高精度化に向けた開発を進めていきます。また、図面との整合性を確認できるシステム開発および、操作性の向上により、品質確保ならびに更なる生産性の向上に取り組んでまいります。

<お問い合わせ先>

三井住友建設広報室【お問い合わせフォーム】

リリースに記載している情報は発表時のものです。

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