2019年度 社長賞(環境部門)の表彰
社員の環境意識向上を目的に環境経営活動の模範となる取り組みを表彰しました。
選考基準
「経営理念」および「地球温暖化の防止」「循環型社会の形成」「生物多様性への配慮」のいずれかに効果があり、貢献度が高いもの。
受賞者
【優秀環境賞】
- 東京建築支店 八王子作業所
- 横浜支店 戸塚駅西口計画作業所
- 九州支店 中津トンネル作業所
- 北海道支店 天神橋上部工作業所
- 東北支店 簗川トンネル作業所、技術本部技術研究所、土木本部土木技術部トンネル技術グループ
- 技術本部 (協働: 事業開発推進本部、総務部、事務センター、広報室、その他社員有志)
- 中部支店
【環境活動優秀支店賞】
- 横浜支店
受賞活動の概要
【優秀環境賞】
1. 東京建築支店 八王子作業所
『躯体のプレキャスト化による木製型枠使用量及び廃木材発生量の削減等の環境活動』
産業廃棄物発生量の抑制、CO2の削減等のために、以下の活動を実施しました。
- 躯体のプレキャスト化による木製型枠使用量の削減及び廃木材の発生を抑制
- ICT利用(ペーパーレス化)による紙の使用量を削減
- 作業所に近い廃棄物処分場を選定することで廃棄物輸送におけるCO2排出量を削減
- 地下躯体構築時にディープウェルで汲み上げた地下水を簡易リチャージ釜場から地中に自然浸透させる方法を採用
- 外部への排水は自動制御によるPH管理を実施
平成30年度リデュース・リユース・リサイクル(3R)推進功労者等表彰にて3R推進協議会会長賞を受賞
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2. 横浜支店 戸塚駅西口計画作業所
『市街地での工事における近隣住民に配慮した様々な環境活動』
人通りの多い市街地における工事のため地元住民の方々に配慮し、以下の活動を実施しました。
- 生物多様性に配慮した施工
- 周辺住民のゴミ集積場用に現場敷地を提供
- 現場周辺道路が暗かったため、住民の安全に配慮し照明灯設置
- 残土と足場板を再利用し、花壇を設置
- LED照明を採用
近隣には野鳥が多く生息していたので、 |
金属製の籠に自然石を積み上げたものを外構に設置することで、 |
3. 九州支店 中津トンネル作業所
『現場付近のゲンジボタル生息域に配慮した取組』
トンネル坑口横を流れる幸田川流域は、ゲンジボタルの生息域であるため、ホタルの餌になるカワニナ(淡水域に棲む巻貝)への影響とホタルの生殖への影響を懸念し、以下の活動を実施しました。
結果として工事期間中も例年と同様にホタルを観察できました。
- 濁水の流出を防止するために砂ろ過装置付き濁水処理設備を設置し、河川水の水質監視モニタリングを実施
- ホタルの生殖に悪影響を及ぼす人工光(夜間照明)の拡散を低減するため、専門家からのアドバイスに従いルーバー・遮光シートの設置
掘削期間中のホタル飛翔の様子 |
砂ろ過装置付き濁水処理設備を設置 |
4. 北海道支店 天神橋上部工作業所
『木材・コンクリート・H型鋼の使用量、産業廃棄物発生量の削減等の環境活動』
産業廃棄物の発生抑制と工期短縮のために以下の活動を実施しました。
- 当初予定されていた外型枠を埋設型枠に変更することで、木製型枠使用量と産業廃棄物発生量を削減
- 埋設型枠への変更によって外足場の組立作業がなくなり、振動・騒音が発生する作業とその発生期間を削減
- 仮固定時に鉛直ジャッキを使用することで、従来の仮固定装置で必要になる仮沓コンクリートやH形鋼の使用量と産業廃棄物を削減
- 従来の仮固定装置では必要な斫り作業がなくなったことで、騒音と振動の発生を抑制
埋設型枠を使用した壁高欄 |
仮固定装置に、鉛直ジャッキを使用 |
5. 東北支店 簗川トンネル作業所、技術本部技術研究所、技術本部技術研究所
『トンネル発破掘削時の低周波騒音減衰装置レゾウォールサイレンサーによる騒音低減』
現場のトンネル坑口の近くに一般住宅があるため、トンネルの発破掘削で生じる低周波騒音対策として以下を実施しました。結果として低周波だけでなく全音域の騒音を低減できました。
- 当社開発の 低周波騒音減衰装置レゾウォールサイレンサー を設置
レゾウォールサイレンサーの概要図 |
レゾウォールサイレンサー |
6. 技術本部(協働: 事業開発推進本部、総務部、事務センター、広報室、その他の社員有志)
『地域の児童館と連携した環境教育活動』
地域の児童館と連携し、以下の環境教育活動を実施しました。
- すずむしプロジェクト (飼育を通じた環境教育)
- 親子野鳥観察会
- セミの羽化の観察会
- 市民公開講座 (テーマ:生物多様性)
市民公開講座(佃児童館発表) |
セミの羽化の観察会 |
7. 中部支店
『中部支店周辺の清掃活動及び名古屋市主催のクリーンキャンペーンの参加』
支店のある名古屋市栄町の月1回清掃活動及び名古屋市が毎年実施する美化キャンペーン「全市一斉クリーンキャンペーン・なごや」にも継続参加しています。
<支店周辺の清掃活動の概要>
- 活動開始: 2009年12月
- 活動時間: 支店周辺の清掃活動は毎月20日前後に継続的に実施
- 参加者延べ人数: 1,100名
名古屋市栄町の清掃活動 |
全市一斉クリーンキャンペーン・なごや |
【環境活動優秀支店賞】
横浜支店
2018年度の支店における様々な環境活動が優秀であったため表彰しました。
当社の環境経営に対する考え方
当社は、経営理念の中で「地球環境への貢献」を掲げており、これに基づく「環境方針 "Green Challenge 2030"」では、(1)「脱炭素社会への貢献」、(2)「循環型社会への貢献」、(3)「自然共生社会への貢献」、(4)「環境リスクの管理」、(5)「環境コミュニケーション・ESDの推進」を定め、2030年の理想の姿を見据えた環境活動の取組みを推進しています。事業活動を通じて社会課題の解決に取り組み、「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に貢献することを目指しています。