"仮囲いパネル一体型太陽光発電システム"を開発、現場への導入開始
―豊富なオプションで、地球環境配慮と近隣環境配慮を両立―
三井住友建設株式会社(東京都中央区佃2-1-6 社長 則久 芳行)と、グループ会社であるSMCテック株式会社(千葉県流山市駒木593 社長 井出 覚)は、建設作業所の仮囲いで用いられるフラット型パネルに薄膜型太陽電池とリチウムイオン蓄電池などを組み込んだ、仮囲いパネル一体型太陽光発電システム "effit-sun(エフィットさん)" を共同開発しました。
"effit-sun(エフィットさん)"は、アモルファスシリコン薄膜型太陽電池を採用し、蓄電池およびコントローラーをユニット化したもので、工事エリアや道路側への設置スペースの影響がほとんどありません。オプションのLED街路灯ユニットと組み合わせ、約50時間分の夜間照明を賄うことができます。
三井住友建設は、CSR活動の一環として、工事関係者や近隣住民、通行者などの安心・安全の確保とコミュニティ形成に寄与するために、積極的に採用していきます。また、SMCテックは、本システムのリース事業を積極的に展開していきます。
■ effit-sun(エフィットさん)"とは
仮囲い用フラットパネルと太陽電池・蓄電池・コントローラーをユニット化した、軽量・コンパクトな太陽光発電システムです。
※ "effit-sun(エフィットさん)"は、下記の頭文字をとった造語です。環境に配慮(eco)した、フラット(flat)なパネルであり、景観や汎用的な仮囲いにフィット(fit)する、太陽(sun)光発電システムを表現しています。
e: eco, ecology /エコ f: flat(panel) /フラット(パネル) fit: fit /フィット sun: sun /太陽
システムの構成
"effit-sun"の仕様
●仮囲いパネル ●太陽電池(富士電機システムズ(株)) ●リチウムイオン蓄電池 ●コントローラーユニット |
![]() 仮囲い一体型太陽電池の外観 |
■ "effit-sun(エフィットさん)"の特徴
- 多くの作業所にて採用されている500mm幅の仮囲い用フラットパネルと太陽電池を一体化しているため、汎用性に優れており、新規の作業所だけでなく、施工中で既に仮囲いが設置された作業所にも容易な適用が可能です。
- フラットパネル1枚あたりの重量の増加は約2kgであり、可搬性に優れています。
- フラットパネル1枚あたりの公称最大出力は55Wであり、パネル2枚を1セットとして、蓄電池およびコントローラーとをユニット化しています。
- 蓄電池にはリチウムイオン電池を採用しており、軽量・コンパクトであることに加え、製品寿命の向上や廃棄時の鉛フリーを実現しています。
- 蓄電池の出力電力は直流12Vであり、さまざまな汎用機器への接続が可能です。
■ 電力利用オプションの豊富なバリエーション
- LED街路灯ユニットは10.8Wタイプのほか、14.4W、18.0Wタイプがあります。
- 照明器具のラインナップとしては、LED街路灯ユニットのほか、作業所ゲートや通用口用の保安灯、仮囲い広告用スポットライト、足元灯などを用意しています。
- 必要に応じてDC/ACコンバータを併用し、交流100Vの電源を供給することで、さらに豊富なオプションに対応します。例として、災害時の電源としての活用、騒音レベル表示器への電源供給などを可能とします。
![]() T作業所(東京都中央区) |
![]() A作業所(東京都江東区) |
■ 今後の展開
三井住友建設は、首都圏の作業所を中心に"effit-sun"の積極的採用を進め、環境貢献・地域貢献を図ります。また、電力利用オプションのラインナップの充実化を図り、ミスト発生装置による夏場のクールスポットの提供、デジタルサインボードによる広告や地域ニュースの配信、隣接する自動販売機(ディスプレイ照明)などへの電源供給など、近隣住民や通行者への配慮を通じ、良好なコミュニティ形成につなげる活動を継続していきます。
SMCテックは、今後発表予定の"ソーラーLED街路灯"や"ポータブル・ソーラー照明灯"の販売・レンタルと併せ、建設作業所への"effit-sun"のレンタル・リース事業および仮設事務所屋根面などへの太陽光発電システムの導入支援事業を展開していきます。
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