スリランカで建築、土木のODA建設工事を相次いで受注

─ 新たな営業エリアの拡大を図る ─

三井住友建設株式会社(東京都中央区佃二丁目1番6号 社長 新井英雄)は、スリランカ民主社会主義共和国における建築、土木の日本政府開発援助(ODA)建設工事(大学施設と橋梁)を相次いで受注し、それぞれ契約調印を行いました。

当社は、1978年にスリランカに進出し、同国国会議事堂を初めとして多くの建設工事実績があります。ODA事業の学校や病院だけでなく、民間事業でも工場、倉庫、オフィスビル等、1980年代から1990年代に実績を伸ばしましたが、内戦拡大のためいったんは撤退し、今回約8年ぶりの再進出となります。

 

【ジャフナ大学農学部研究研修複合施設設立計画】 〔提供 独立行政法人 国際協力機構(JICA)〕
【ジャフナ大学農学部研究研修複合施設設立計画】
〔提供 独立行政法人 国際協力機構(JICA)〕

【ケラニ河新橋建設事業 パッケージ2】
【ケラニ河新橋建設事業 パッケージ2】

 

■ ジャフナ大学農学部研究研修複合施設設立計画

スリランカでは識字率が92%を超え、発展途上国では非常に高い数値であり、教育に熱心な国の姿勢が窺がわれます。国立大学15校を含め全ての公立学校は無償で教育を受けることが出来ます。ジャフナ大学はそのうちでも同国最北部に位置し、地域における唯一の農学部として農業の生産性改善に貢献すると期待されています。しかし内戦に絡んで施設は不十分かつ老朽化しているため、今回、研究研修複合施設など大小6棟の校舎等を建設するものです。日本政府の無償資金援助により実施されます。

《工事概要》

工事名称 ジャフナ大学農学部研究研修複合施設設立計画
発注者 スリランカ民主社会主義共和国高等教育高速道路省
工事監理 株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル
設計監理 同上
請負金額 約10億円
工期 18カ月
施工場所 キリノッチ県
工事概要 既存の大学キャンパス敷地内に大小6棟の校舎等を建設
①研究研修棟:2階建て、延床面積3,741㎡
②作業訓練棟:1階建て、延床面積337㎡
③農場管理棟:1階建て、延床面積592㎡  他

 

■ ケラニ河新橋建設事業 パッケージ2

スリランカでは堅調な経済成長(2016年4.3%)を背景に自動車登録台数の伸びが著しく、特にコロンボ市内においては朝晩の通勤・通学時間帯を中心に、交通渋滞の悪化が急速に進んでいます。なかでも既存のケラニ橋は、同国第ニの都市キャンディーへ通じる国道A01 号線、国際空港に通じる国道A03 号線などの4 本の幹線道路が1 箇所に集中する交通の要衝となっているため慢性的な渋滞が発生しています。

この工事は、ケラニ河に新橋(パッケージ2)及び高架アクセス道路(パッケージ1)を建設することにより、ケラニ河周辺地域の交通分散化と慢性的な交通渋滞を改善することを目的として計画され、日本政府の有償資金援助により実施されます。

《工事概要》

工事名称 ケラニ河新橋建設事業 パッケージ2
発注者 スリランカ民主社会主義共和国高等教育高速道路省 道路開発庁
工事監理 株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル・株式会社片平エンジニアリ ング・Consulting Engineer and Architects Associated Pvt.Ltd.・Project Management Assosiate International Pvt.Ltd. 共同企業体
設計監理 同上
施工者 三井住友建設・サンケンコンストラクション共同企業体
請負金額 約69億円(JV総額)
工期 36カ月
施工場所 コロンボ市内ペリアゴダ地区
工事概要 工事全長 1,185m
主橋(同国初のエクストラドーズド橋) 全長380m、6車線
取付橋 全長625m、5-6車線  取付道路 全長180m、6車線

 

■ 工事の契約調印

コロンボ市の高等教育高速道路省内会議室にて、9月12日にジャフナ大学農学部研究研修複合施設設立計画、9月18日にケラニ河新橋建設事業 パッケージ2の契約調印式をそれぞれ行いました。

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【ジャフナ大学複合施設設立計画 契約調印式】

(右)ディサナヤケ 高等教育高速道路省大臣
(左)当社 松本久 国際支店副支店長

【ケラニ河新橋建設事業 契約調印式】

(左より)
ランジット サンケンコンストラクション社長
ソーリヤラッチ 道路開発庁長官
マサラ-ラッチ 高等教育高速道路省上席取締役
当社 池尻茂樹 国際支店顧問

 

■ 今後の展開

当社は、上記両工事を機に再度、施工体制を構築し、土木、建築の様々なODA建設工事を受注、施工していくことと併せ、今後、増加が見込まれる日系企業進出時における生産施設等の建設工事を請け負うことで、南アジアに更なる安定的市場を目指すとともに、スリランカの経済発展に貢献していきます。

 

<お問い合わせ先>

三井住友建設広報室【お問い合わせフォーム】

リリースに記載している情報は発表時のものです。

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