住戸内の梁型ゼロで究極の自由度を実現する「Sulatto Core-Grid Tower」を開発
―ハイサッシによる優れた開放感も両立する免震タワー型マンションの新構法―
三井住友建設株式会社(東京都中央区佃二丁目1番6号 社長 新井 英雄)は、超高層マンションのプランニングの自由度や住戸空間の使い勝手を格段に向上させながら、優れた開放感を合理的に実現する新構法「Sulatto Core-Grid Tower(スラット コア グリッド タワー)」(※1)を開発しました。これは、当社オリジナルの集合住宅設計システム「SuKKiT(スキット)」(※2)の技術を応用、発展させたもので、住戸内の梁型を無くした質の高い住空間、ハイサッシによる明るく開放感あふれた眺望と、地上120mクラスまでの計画が可能な免震タワー型マンションです。
※1 特許出願中。Sulattoは当社の登録商標で、SuKKiTに免震構造を組み合わせた商品です。
※2 「2015年度グッドデザイン賞」受賞。
【 Sulatto Core-Grid Tower 外観イメージ】
■「Sulatto Core-Grid Tower」の特徴
[1] 住戸内を横断する梁型が無い住戸を実現
これまでの一般的なタワー型マンションでは、建物の住戸内を横断する梁型があり、住戸計画や設備計画等の弊害となっていました。建物の中央部(コア部)と外周部のグリッドフレーム(※3)に構造要素を集中させることで、住戸内を横断する梁型を全て無くすことが可能になり、住戸割りや住戸プランニング、階ごとによるプランの切替えなどの自由度が格段に向上します。住戸内に梁型による天井段差がないため、自由な家具配置など使い勝手の良い住空間も実現します。
※3 柱と梁による構造架構を部分的に集約した三井住友建設オリジナルの構造フレームです。
[2] ハイサッシによる開放感の溢れる住戸が実現
外周部は扁平梁とグリッドフレームで構成されるため、ハイサッシによる明るく開放感溢れる住戸を実現します。さらに、建物の高層階はグリッドフレームの範囲が縮小して扁平梁となるため、より住戸の開放感を高めながら、変化のある個性的な建物ファサードを実現します。
![]() 【平面図】 |
![]() 【住戸断面図(扁平梁部)】 |
■ 今後の展開
「Sulatto Core-Grid Tower」は、付加価値が高い快適な免震タワー型マンションを経済性や施工性を損なうことなく実現するために開発した新しい商品です。敷地形状や法規制に合わせた様々な建物形状や建物規模にも柔軟に対応が可能なため、当社のフラッグシップモデルとして首都圏をはじめ全国の超高層マンション開発案件において積極的に展開を図っていきます。
今後も当社はこのような提案を通じて、より一層のマンション価値向上に寄与すべく、安全・安心・快適な住まいの創造を目指してまいります。
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