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  4. #28 東口連絡橋(万博東ゲート橋)

橋をつくり続ける会社の橋好き女子、
その名も「橋ガール」!
「橋好き女子」が勝手に橋の魅力を紹介しちゃう
プチプロジェクト。
『お橋見』のためなら日本全国、
いや世界の果てまでいってきまーす!

#28 東口連絡橋(万博東ゲート橋)

社内Web会議終了後

エミリン
「ふう...会議疲れましたね~」
ヒヨリン
「ね~」
エミリン
「そういえば最近、在宅勤務が続いて家にこもりっぱなしだなぁ」
ヒヨリン
「ね~」
ふたり
『...リフレッシュしたい!』
ヒヨリン
「おっ!ハモりましたね(笑)久しぶりにお出掛けしますか!」
エミリン
「じゃあこの前ハカセが教えてくれた、近くに当社が架けた橋がある公園に"お橋見"行きますか!」


今回のレポーターはこの二人。

hg28_reporter.png

電車、モノレールを乗り継いで目的地に到着。

 

hg28_01.jpg

ヒヨリン
「わ~!あれが太陽の塔か~」
エミリン
「なんか今、太陽の塔と目が合った気がする(笑)」
ヒヨリン
「そんなわけないでしょ。さぁ行きますよ~!(エミリン先輩楽しそうやなぁ)」
ヒヨリン
「んっ?んんっ??えっ!!!!!エミリン先輩見てください! あの方って!伝説のハカセじゃないですか!?私ファンなんですけど!」
エミリン
「やっと見つけた~。ハカセどこに隠れてたんですか。探しましたよ~」
hg28_02.jpg
ハカセ
「あ!エミリ~ン お花が綺麗でついつい座り込んで見てましたよ」
ヒヨリン
「...えっエミリン先輩、ハカセとお知り合いなんですか?いつの間に?
しかも待ち合わせしてたんですか?教えてくださいよ~(泣)」
エミリン
「ヒヨリンのためにサプライズプレゼントだよ。質問攻めするなら、私じゃなくハカセにしてね」
ヒヨリン
「さっすがエミリン先輩!ありがとうございます!!ずっとついて行きます」

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ヒヨリン
「おお~太陽の塔初めて見ました。近くで見るとやっぱり大きいですね~。顔が2つもある~」
ハカセ
「知らないのかい? Youたち。太陽の塔には"裏の顔"もあるんだよ」
ヒヨリン
「ほぇ~。そうなんですか?!どれどれ... Wow!黒い顔!?

hg28_04.jpg

ハカセ
「太陽の塔は1970年に開催された日本万国博覧会(大阪万博)の時につくられたもので、頂部の「黄金の顔」、正面の「太陽の顔」、背面の「黒い太陽」の3つの顔を持っています。博覧会では4つ目の顔の「地底の太陽」が地下に展示されていたみたいですよ」
エミリン
「ふむふむ。下から見上げると迫力にやられてコケてしまいそうですね~。...うわ!眩しい!」
ヒヨリン
「エミリン先輩ほんまにコケてどうするんですか!大丈夫ですか!?」
エミリン
「(ころころころ・・・)みんな!こんなところに入口発見!わぁ~吸い込まれていく~」
ふたり
『あ~~~れ~~~~』
ハカセ
「(...これが大阪のノリか...)折角なので、塔の再生された内部も見ていきますか」

hg28_05.jpg(2018年3月から公開されている内部の様子/大阪府提供)

エミリン
「いや~楽しかった」
ヒヨリン
「エミリン先輩が転んでくれたおかげで良い経験ができました。転んでくださってありがとうございます!」
エミリン
「どういたしまして!(・・・ん?なめられてる?)」
ヒヨリン
「あ!"やったねの木"発見~。これで遊ぶのめっちゃ楽しみにしててんな~(ウキウキ)」
hg28_06.jpg
エミリン
「...これ12歳までしか遊べないって書いてある」
ヒヨリン
「うそやん...」
hg28_07.jpg
ハカセ
「大丈夫!とびっきりの場所に連れて行ってあげるから元気だして!」


公園内を歩くこと10分...

エミリン
「ハカセ~、けっこう歩きましたけど、とびっきりの場所はまだですか~」
ハカセ
「万博記念公園は広いですからね。もう少しですから頑張りましょう」
ヒヨリン
「あっ、橋が見えてきましたよ。ハカセあれですか」
ハカセ
「そうです。これが見せたかった東口連絡橋(万博東ゲート橋)です」
hg28_08.jpg

橋の概要

名称
東口連絡橋(万博東ゲート橋)
位置
大阪府吹田市
構造形式
2径間連続PC斜張橋(斜張橋プレキャストブロックPC構造)
橋長
86.4m
架設方法
プレキャストセグメント架設工法
竣工年
1969年
hg28_overview.png

ハカセ
「この橋は50年前の大阪万博のときに作られたもので、現存するものでは日本初のプレストレストコンクリート構造の斜張橋なんです」
エミリン
日本初の斜張橋!? 先代の知恵はすごいな~。ところで斜張橋って何ですか?」
ヒヨリン
「斜張橋のこと知らないんですか!?私も知らないです!ハカセ教えてください!」
ハカセ
「斜張橋とは、橋の上にある主塔から斜めに張ったケーブルで橋桁を支えている構造の橋です。ケーブルで橋桁の重量のほとんどを支持しているので、長支間にできたり、桁高を小さくできるので桁下の空間を大きく取れるんです。鋼製の斜張橋はこの橋ができる10年前くらいからあるのですが、プレストレストコンクリート製の斜張橋はこの橋が国内初なんです」
ヒヨリン
「さすが伝説のハカセ。この鉄の棒ってどんな役割なんですか?」
hg28_09.jpg
ハカセ
「これが先ほど説明した橋桁を支えているケーブルです。外側の銀色に見えるのはさや管で、中には緊張力を与えたPC鋼材が入っているんです」
ヒヨリン
「これがケーブルだったんですね。こんな細いもので支えてるんですね」
ハカセ
「下から見た橋もおもしろいよ。次は橋の下にも行ってみようか」

hg28_10.jpg
エミリン
「この見た目、なーんか見たことあるような...」
ハカセ
「これはリブって言うんだよ」
エミリン
「あ!あのお肉の!?」
ふたり
『リブローーーーース!!!!!』
ハカセ
「橋の桁を分割した"セグメント"を離れたところで作って、ここまで運搬してクレーンで設置していたんだよ。よく見ると1.8mのリブ間隔ごとに継ぎ目があるでしょ」
エミリン
プレキャストってやつですね」
ハカセ
「よく知っていますね。当時は博覧会開催に向けて様々な工事が行われていて、コンクリートの現場打設をなるべくさけたいという発注者からの要望と、リブがある複雑な形状なのでプレキャストが向いていたんです」
ヒヨリン
「このリブって何のためにあるんですか」
ハカセ
「いい質問ですね。さっき橋の上で見ましたが、橋桁のケーブルは橋の断面の中央にありましたね。斜張橋には色々な斜材の配置があるのですが、この橋は1面吊りといって橋桁を中央の1面で支持しているんです」
ヒヨリン
「へぇ~。たしかにケーブルは真ん中にありましたね」
ハカセ
「ケーブルは、骨格でいうと中央の背骨の分を支えていて、肋骨のリブで面を作っているような感じなんです」
hg28_hakase_memo.png
エミリン
「そう言われると、背骨と肋骨のように見えてきました。なっとくです」
ハカセ
「橋のことも分かったところで、いつものアレやっときます?」
ヒヨリン
「ではそろそろ。いや~天気良すぎて空飛びたい~!!」
エミリン
「私も同じ気持ちだった!いくよ~~~せーのっ!」
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エミリン
「リフレッシュできたね~。また明日から頑張るか~」
ヒヨリン
「いい日でしたね~。はぁ、お肉食べたいなぁ~」
hg28_12.jpg

 

hg28_diary.png

2020年10月2日
行った場所:東口連絡橋(万博東ゲート橋)

 リブロースで
 リブレーーッシュできましたー!
  美味しい!!

  • エミリン

―つづく

万博(ばんぱく)記念(きねん)(こう)(えん) /Expo'70 Commemorative Park

住所 大阪府吹田市千里万博公園
営業時間 9時30分~17時(入園は16時30分まで)
休園日 毎週水曜日(4月1日~GW、10・11月は無休)
入園料 大人260円/小中学生80円(自然文化園・日本庭園共通料金)
その他 太陽の塔:大人720円/小中学生310円
    EXPO'70パビリオン:高校生以上210円
アクセス ・大阪モノレール線 万博記念公園駅より徒歩で約5分
・中国自動車道or名神高速 各吹田ICより約5分
駐車場 あり(4,300台)
普通車 平日2時間まで410円/土曜日・日曜日・祝日2時間まで620円
問い合わせ先 万博記念公園コールセンター 06-6877-7387 もしくは 0120-1970-89
【万博記念公園公式ホームページ】 https://www.expo70-park.jp/
【太陽の塔オフィシャルサイト】  https://taiyounotou-expo70.jp/
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