「CDM-Land4工法」を一段と高度化

三井住友建設株式会社(東京都新宿区荒木町13番の4 社長 清 昇)は、4軸同時の施工管理システムおよび大容量ミキシングプラント(45m3)の実用化など、「CDM-Land4工法」の更なる施工能力のアップ、低コスト化を進めました。今後も、本工法を始めとした新工法の提案により、公共工事のコスト縮減に大きく貢献してまいります。

CDM-Land4工法の概要

CDM-Land4工法は、機械攪拌式のスラリー式深層混合処理と称せられる工法の一つで、従来の混合処理機械2台分を1台のベースマシーンで一度に4軸施工する処理機械(CDM-Land4)を三井住友建設(株)、東洋建設(株)、東亜建設工業(株)、特基工業(株)の4社で開発した特許工法です。
深層混合処理工法は、各構造物の基礎地盤の改良として用いるほか、土留め壁、止水壁など掘削時の安定確保のような仮設的な用途および砂地盤の液状化防止等にも利用されています。CDM-Land4工法は、深層混合処理工法と同じ目的に適用でき、より安く、より速く、より良い品質を確保できる工法として、平成13年の実用化から、現在まで施工件数は8件を数え、昨年4月よりCDM研究会の「CDM-Land4部会」を発足し工法の普及に努め、現在部会員は9社となっております。
最近では埼玉県鷲宮町東鷲宮土地区画整理組合発注の「幸手都市計画事業東鷲宮土地区画整理事業」において、自立式護岸擁壁工法による調整池の底盤部地盤改良工事に『CDM-Land4工法』が採用され、現在施工中です9月18日(木)には、自治体担当者様・コンサルタントの皆様等を対象とした現場見学会も開催いたしました。

CDM-Land4工法の高度化

CDM-Land4工法の更なる施工能力のアップ、低コスト化も進んでおります。神奈川県厚木市内の民間企業敷地内の地盤改良工事(施工:三井住友建設)において、CDM-Land4工法における4軸同時の施工管理システムおよび大容量ミキシングプラント(45m3)の実用化を実証いたしました。これまで、施工管理においては従来の施工管理システムを2セット(2名)使用しておりましたが、4軸同時の施工管理システムの実用化により、1セット(1名)で施工管理が可能となり省人化になりました。さらに、大容量ミキシングプラントを実用化したことにより、ミキシングプラントの台数を従来の2台から1台へと削減可能にいたしました。
さらに、春日部駅西口南土地区画整理組合発注の地下調整池(設計・施工:三井住友建設)において、直接基礎の支持地盤および山留めの先行地中梁として、CDM-Land4工法を提案し、採用されました。直接基礎の支持地盤への採用により、通常採用されるPHC杭基礎に対して40%の工事費縮減を達成できました。
また、沿岸開発技術研究センターの平成14年度下期の「港湾関連民間技術の確認審査・評価事業」に申請した結果、①従来の深層混合処理工法に比べ工期を短縮できること、②従来の深層混合処理工法に比べ工費を削減できること、③従来の深層混合処理工法と同程度の品質であること、の3項目について性能を満足していることを評価され、平成15年7月30日に評価書が交付されております。
今後も、本工法の更なる施工能力のアップ、低コスト化と、新工法の提案により、公共工事のコスト縮減に大きく貢献してまいります。

以 上

 

<お問い合わせ先>

三井住友建設広報室【お問い合わせフォーム】

リリースに記載している情報は発表時のものです。

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