超大口径PC推進工法研究会-「超大口径PC推進工法研究会」の設立総会を開催-

平成16年5月11日(火)に、「超大口径PC推進工法研究会」の設立総会が設立時参加企業10社の関係者50数名が参加して、三井住友建設株式会社本店において開催されました。
設立総会に先立ち、同社で行われた理事会で役員の選任が行われ、本研究会会長に、荒船啓作氏(三井住友建設株式会社 専務取締役土木事業本部長)が、同じく副会長に、田中國幹氏(株式会社奥村組 取締役常務執行役員)が選出されました。また、事務局は三井住友建設株式会社内に置くことになりました。引き続き開催された設立総会では、超大口径PC推進工法の技術の向上と普及を目的とした会則ならびに今年度の事業計画の議決が行われました。
本研究会は、施工会社だけでなく、分割型PC推進管の製作会社、推進機械の製作会社が参加しており、①分割型PC推進管の開発・改善、②超大口径PC推進工法用掘進機の開発、③発進方法、分割型PC推進管の組立・緊張方法など施工システムの開発など、幅広い研究活動を行う予定です。

設立時の会員は以下の10社となります。
(超大口径PC推進工法研究会会員)
・株式会社奥村組
・機動建設工業株式会社
・戸田建設株式会社
・日本国土開発株式会社
・三井住友建設株式会社
・コクド工機株式会社
・住建コンクリート工業株式会社
・利根地下技術株式会社
・藤村ヒューム管株式会社
・ラサ工業株式会社

(事務局)
三井住友建設株式会社土木技術部内 超大口径PC推進工法研究会 事務局
〒164-0011東京都中野区中央1-38-1住友中野坂上ビル
TEL03-5337-2132 FAX03-3367-4762

〔超大口径PC推進工法の概要〕
近年、推進工法は、長距離・曲線施工が可能となり、また、シールド工法に比べてコスト縮減が期待できるため、急速に普及しています。しかし、これまで推進工法は、推進管の運搬上の制約から、内径3.0mまでが限度とされており、適用範囲の拡大が強く望まれていました。
超大口径PC推進工法は、運搬可能な大きさに分割された管体を立坑上に搬入し、現地で組み立てた後、あらかじめ管体の円周方向に配置されたシースの中にPC鋼材を挿入し、プレストレスを導入して推進管を一体化します。掘進作業は、従来の推進工法と同様に、泥水式、土圧式などの推進機を管の先導体として用いて、発進立坑内の元押し推進装置により管体を推進します。その際、管体には、断面方向に土水圧が、管軸方向に大きな推進力が作用し、複雑な荷重状態となりますが、プレストレスの導入により一体管として挙動するため、確実な施工が可能となります。本工法は、内径3.0m~6.0m程度の管路を適用範囲とします。このため、上下水道、電力、通信、ガスをはじめとして、単線鉄道、共同溝、地下道まで広範囲に適用できます。

〔本工法の特長〕
① 推進工法の適用範囲を拡大
分割して製作した管体を現場に搬入し、プレストレスで一体化するため、路上運搬の制約を受けることなく、内径3.0mを越える推進工法が可能となる。
② コスト縮減
推進延長が短い場合など、シールド工法と比較して、コスト縮減が期待できる。また、従来推進工法で用いられている急曲線、長距離推進などの技術を融合させることにより、多様な条件に対応できる。
③ 工期の短縮
推進工が完了した時点で、管渠がほぼ完成するため、二次覆工を伴うシールド工法と比較すると、大幅な工期の短縮が可能となる。
④ 品質の向上
プレストレスの導入で一体管と同等の剛性を持つ管体となるため、推進工法への使用が可能となる。また、真円性、止水性、耐久性に優れた管体が得られる。

〔これまでの研究経過〕
本工法の開発は、三井住友建設株式会社、住建コンクリート工業株式会社の2社が、平成12年度より、早稲田大学理工学部教授小泉淳先生のご指導のもとに進めてきました。これまでに、三井住友建設技術研究所および日本大学理工学部理工学研究所の大型構造物試験棟において、実物大PC推進管を用いた①組み立て試験、②水密性試験、③外圧強度試験、④軸方向強度試験、および、模型推進管を用いた⑤曲線部推進試験、以上の基本性能試験を実施し、適用性を確認しています。

〔今後の展開〕
今後は、積極的に実工事に採用して工法の完成度を高めるとともに、工法研究会活動を通じ、本工法の普及と発展を図る予定です。

 

<お問い合わせ先>

三井住友建設広報室【お問い合わせフォーム】

リリースに記載している情報は発表時のものです。

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