第2メコン国際橋が開通
― インドシナ「東西回廊」におけるタイ・ラオス間要所の開通 ―
平成18年12月20日、タイ・ラオス2国間を結ぶ第2メコン国際橋開通式が現地で行われ、両国政府、日本政府、国際協力銀行、工事関係代表者らが参加、その開通を祝いました。
本橋は、インドシナ「東西経済回廊」整備の要として、平成13年12月に円借款により事業開始、三井住友建設(株)(東京都新宿区西新宿7-5-25 社長 五十嵐久也)を代表者とする共同企業体により、メコン河を跨いで施工されたものです。橋梁構造は、標準径間長80m、等桁高のPC箱桁断面で計画、設計され、メコン河の航路確保のために一部の110m径間に斜版を設け、優れた景観美を実現しています。
メコン河は、チベットにその源を発し、中国雲南省、ミャンマー、タイ、ラオス、カンボジアを経由しベトナムで南シナ海に注ぐ、東南アジア屈指の大河です。雨季・乾季の河川水位差は13mに及び、河川内の橋梁基礎・下部工事においては、日々上昇する水位に対抗するための高度な施工計画に基づき、厳しい工程を消化いたしました。
平成17年7月22日、上部工施工中に事故が発生いたしましたが、関係各位の多大なご協力・ご支援を得て、復旧作業を行い、当初契約工期内に竣工しました。
タイ・ラオス2国間では、ノンカイとビエンチャンを結ぶ友好橋(第1国際橋)に続く2番目の橋梁完成となります。第2メコン国際橋の開通に伴い、タイ、ラオス、ベトナムが陸路で結ばれ、貿易、流通、地域経済への多大なる貢献が期待されています。
■工事概要
工事名:第2メコン国際橋建設工事(パッケージ1)
発注者:ラオス側工区 ラオス通信運輸郵政建設省 タイ側工区 タイ運輸通信省道路管理局
設計・施工管理:オリエンタルコンサルタンツ、日本工営、アジアエンジニアリングコンサルタンツ、CDRI共同企業体
施 工:三井住友建設、ビジットバン、サイアムシンテック、クルントンエンジニアリング共同企業体
工事地点:メコン川両岸のムクダハン市(タイ)とサバナケット市(ラオス)間
工事期間:平成15年12月3日~平成18年12月2日
工事区間:路線延長2,702m、うち主橋部1,600m
主橋形式:PC19径間連続ラーメン箱桁橋(航路部は斜版付箱桁橋)
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