高生産性と汎用性を実現するフルプレキャスト工法『スクライム-H工法』を順次展開

■概 要

三井住友建設株式会社(東京都新宿区西新宿7-5-25 社長 五十嵐久也)は、超高層鉄筋コンクリート構造物(以下超高層RC造)における高品質・高機能・高効率などの事業主ニーズに応えるべく、従来の柱梁一体型フルプレキャスト工法を大幅に進化させ、より自由度が高く、汎用性のある施工法「スクライム-H工法」を実用化しています。現在、この工法を用いて複数の超高層RC造住宅を施工中です。

最初のスクライム-H工法適用物件である「武蔵野タワーズ」は本年8月末日に上棟し、現在2棟目の適用物件である「パークハウス清澄白河タワー」の上部躯体工事を施工中です。「パークハウス清澄白河タワー」では、スクライム-H工法とスクライム工法を複合的に組み合わせ、より複雑な架構を1フロアー4日サイクルにて施工しています。

本工法は、フルプレキャスト化が困難であった十字架構部に採用できる特徴をもっており、従来の構造形式にも適用できます。また、形状が簡素化されているため、プレキャスト取付け時の仮設機材(クレーン等)の省力化につながるだけでなく、プレキャスト製造時の作業の簡素化、安定した品質、環境改善にも大きく貢献しています。

当社は、超高層RC造住宅に関して数多くの実績がありますが、今回実用化したスクライム-H工法は、従来のプレキャスト工法ならびにスクライム工法とともに、今後の超高層RC造住宅においてますます多様化する要求への一つの回答として位置づけられるものです。 

【事例1】

東京都武蔵野市の超高層マンション2棟「武蔵野タワーズ」にスクライム-H工法を初適用し、現在施工中です。工事は、基準階躯体の標準工期を1フロアー4日という工期にて実施し、予定通り上棟いたしました。

本物件の概要は以下のとおりです。

物件名   武蔵野タワーズ (スカイクロスタワー[SC]、スカイゲートタワー[SG])
事業者名   野村不動産(株)・三菱地所(株)・オリックス不動産㈱・NTT都市開発(株)
設計施工   三井住友建設(株)
建設地   東京都武蔵野市
敷地面積   約7,366m²
建設概要   31階建(SC)・28階建(SG)の高層住宅棟各1棟・570戸(予定)
付帯施設として店舗・診療所・スポーツ施設
竣工予定   2010年3月

武蔵野タワーズの住宅棟は、SC(地上31階、地下3階)・ SG(地上28階、地下3階)の超高層塔状住棟2棟からなります。

基準階の躯体工事を両棟ともに、1フロアー4日、基準階躯体工期を暦日換算6.6ヶ月で上棟しました。現在、全体工期29.5ヶ月で2010年3月の竣工に向けて工事中です。

 

<お問い合わせ先>

三井住友建設広報室【お問い合わせフォーム】

リリースに記載している情報は発表時のものです。

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