自在な平面形状に対応するタワーマンション「Sulatto(スラット)4 AmeVa(アミーバー)」を発表
― 自由な建物形状と柱・梁の無い居住空間を実現 ―
■ 概要
三井住友建設株式会社(東京都新宿区西新宿7-5-25 社長 五十嵐 久也)は、都心部の狭あいな立地環境に対応するコンパクトタワーマンション"Sulatto4 AmeVa(アミーバー)"※1を発表いたします。
「Sulatto4 AmeVa(アミーバー)」は高さ120m程度までのタワーマンションをターゲットとした設計システムで、「自由な建物形状」と「梁の無い住空間」により、形態制限の厳しい都心部の狭あいな立地において、自由度の高い住戸分割と構造躯体に縛られないプランニングを可能とします。今後、この設計システムを用いて都市型タワーマンション案件の提案を展開していきます。※2
※1 AmeVa:Amenity(快適性)、Variety(変型、多様性)、Vertical(垂直な)を組み合わせた造語。
※2 特許出願中。
住棟基準階平面図の一例
■ 開発の背景
近年都心部のマンション計画立地は、建替え時期を迎えたマンションや戸建住宅の集まった再開発、隣接地が住居系地域で日影規制や斜線制限等の形態制限が厳しいエリアでの開発等事例が増えてきています。そのような場合、おのずと建物の形状は限定されてしまうため、住戸の理想的なプランニングと構造フレームの合理性を両立させることは非常に困難でした。また商業系地域の高容積化や総合設計制度などの利用により、建物の平面的な大きさ(建物幅)と建物高さの比(=アスペクト比)は大きくなる傾向にあります。そこで当社では、形態制限に沿った建物形状としながらも居住空間から柱や梁などの構造フレームを無くすことで、自由な住戸分割が可能で商品性の高いタワーマンションの実現を目指して上記の新システムを開発いたしました。 |
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■ 一枚の大型スラブが柱・梁の無い居住空間を形成
【1】構成
建物外周には荷重を地盤へと伝える柱が並び、それに沿って外周梁が配置されています。そしてその内側全面に大型スラブ(ビームレススラブ)が載せられ、柱と梁の無い自由な居住空間を形成します。縦方向の動線となるエレベーターシャフト等の共用コアは、スラブに開口して配置されますが、その開口部周囲に補強を行なうことでスラブ中心部のたわみを制御しています。建物構造は免震構造を採用し、住まいの安全性を向上させるとともに、比較的小さな平面形状で120mクラスの高さ(アスペクト比1:6程度)を実現しています。
構造概略図
【2】特徴・メリット
形態制限に合わせた自由な建物平面形状としながらも、住戸内部にじゃまな柱や天井を横切る梁が無いスッキリとした居住空間を形成。事業計画に沿った住戸規模設定や上下階で異なる住戸分割、販売上理想的な住戸内部のプランニングが、構造フレームを気にする事無く実現できます。免震構造による住まいの安全性向上とともに、都心立地でのタワーマンションの商品価値を更にアップさせることが可能です。
住戸断面図の一例
■ 今後の展開
「Sulatto」シリーズは、開放感が高く自由な住空間を、地上60m以上の超高層住宅で実現させることを目指した新しい集合住宅の提案です。今後とも三井住友建設ブランドのマンションとして、お客様のニーズにお応えするより良い開発・提案を続けてまいります。
<お問い合わせ先>
リリースに記載している情報は発表時のものです。