バルコニー面に梁の無い中廊下型集合住宅「SuKKiT-W（スキットダブル）」を開発

「SuKKiT」は15階程度までの中高層マンションをターゲットとした設計システムで、市場ニーズに即応できる付加価値を持った住空間を、これまでと変わらないコストで提供するものです。

■概 要

三井住友建設株式会社（東京都中央区佃二丁目1番6号　社長 則久 芳行）は、中廊下型のマンションやシティホテルに最適な設計システム「SuKKiT-W（スキットダブル）」※1<を発表いたします。「SuKKiT-W」は15階程度までの都市型小世帯マンションやシティホテルをターゲットとした設計システムで、バルコニー側に梁の無い自由で開放的な空間を一般的な耐震構造で実現するものです。今後、この設計システムを用いて、主に都市部におけるシングル・DINKS向けマンションやビジネス・シティグレードのホテル案件への提案を展開していきます。※2

※1 「SuKKiT」は「すまい（Sumai） 快適（Kaiteki） きれい（Kirei） テクノロジー（Technoloy）」をコンセプトとした造語。商標登録出願中。

※2　特許出願中。

中廊下型マンションを想定した平面図
[ バルコニー側に全く梁が無い画期的な構造システム ]

■開発の背景

昨年9月に3m未満の階高で2.2mのハイサッシを実現する「SuKKiT1 トリプルフラットビーム」を開発・発表して以来、デベロッパー各社様からは大変ご好評をいただき、お陰様をもちましてこの秋から来年初旬にかけて、設計を進めてまいりました案件を順次着工する運びとなっております。当社では「SuKKiT」第1弾の発表以降、SuKKiTシリーズの更なるブラッシュアップとラインナップの拡充を図り、様々なすまいのニーズに対応可能な商品を開発して参りました。そしてここに「SuKKiT1」の思想を継承し、一般的な耐震構造でありながらバルコニー側の梁を無くした中廊下型形式の新システム「SuKKiT-W（スキットダブル）」を発表いたします。

外観イメージパース

■バルコニー側に梁の無い自由で開放的な空間を実現する「SuKKiT-W（スキットダブル）」

これは一般的な耐震構造を用いながら、梁の無い住空間を実現するもので、15階程度までの中廊下型集合住宅やホテルを対象としています。

[1] 構 成

共用廊下の両側に住戸又は客室を配する中廊下型の平面構成で、主開口面であるバルコニー側の梁を無くし柱もスリムにしているのが特徴です。中廊下側に耐震要素である間柱を組み込んだ構造フレームを集約させることで、ほとんどの地震力を負担することが可能になり、また梁間方向の戸境壁は耐震壁付のラーメン構造でフィッシュボーン型の架構を形成することにより、住戸境壁にも邪魔な梁型の出ないすっきりとした居住空間を実現しています。

住戸断面図の例

[2] 特徴・メリット

免震構造を用いることなく一般的な耐震構造でバルコニー面に梁の無い建物を実現。開放感と採光性に優れた、出っ張りの無いすっきりとした室内空間をこれまでと変わらないコストでご提供します。住棟は廊下を挟んで向かい合って部屋がある中廊下形式のインフレーム架構を採用。バルコニー面の梁を無くすことにより柱は梁の荷重を負担する必要がなくなり、外周のバルコニー側の柱は従来よりも非常にスリムな柱とすることが可能です。また中廊下側に耐震要素である間柱を組み込んだ構造フレームを集約させるなどの構造的な工夫により、バルコニー側室内にも柱梁が出ないためプランニングの自由度も格段に向上します。

構造概略図

SuKKiT-Wは最近需要の高い都市部での女性単身者をはじめとするシングル・カップル世帯のライフスタイルに合わせた1Kから2LDKの小世帯向けマンションや、都心や都市近郊の駅前立地のビジネスホテル・シティグレードのホテルに最適な設計システムです。コンパクトでありながらより居住性能の高い空間を、建物の価値を高めながらこれまでと変わらないコストで実現することが可能となります。

■今後の展開

「SuKKiT」シリーズは、既成市街地や郊外開発地域で最も需要が多いと見込まれる中高層板状集合住宅に的を絞った住空間の提案です。「住まい・快適・きれい・テクノロジー」をキーワードに、三井住友建設ブランドのマンションとして、今後ともより良い開発・提案を続けてまいります。

 

<お問い合わせ先>

三井住友建設広報室【お問い合わせフォーム】

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