板状マンションのSuKKiTシリーズラインナップが完成
― 免震板状超高層マンション"Sulatto2 スリムビーム"を開発 ―
三井住友建設株式会社(東京都中央区佃二丁目1番6号 社長 則久 芳行)は60mの超高層で実現する新構法 "Sulatto(スラット)2 スリムビーム"を開発しました。これによりSuKKiTシリーズは1~3、Wまでの板状マンションのラインナップが完成し、低層から超高層まで敷地条件やコスト、商品企画などユーザーのニーズに的確に応えられる提案が可能になりました。
Sulatto2 スリムビームは今年3月に開発・発表したSuKKiT(スキット)2 スリムビームに、地震への対応として免震装置を組み合わせ、高さ60m 20階建て程度の、アスペクト比※4を超える超高層マンションにも適用できるようにした構法です。全ての住戸で天井いっぱいのフルサッシによる優れた眺望と、透過性手摺による採光たっぷりで快適な住空間を免震構造の安心感とともに提供します。今後はSuKKiTシリーズの主力商品として。首都圏を中心とした全国のマンション開発案件に積極的に提案を進めていく計画です。
注) Sulatto2 スリムビームの関連特許出願中。 ※アスペクト比:建物幅(短辺)と建物高さの比率
図-1 Sulatto2 スリムビーム 外観イメージ
■"Sulatto2 スリムビーム"の特徴
【1】 免震構造により安全で眺望に優れた板状超高層マンションを実現
Sulatto2 スリムビームでは免震構造の採用により、地震時の建物の揺れを抑えて住民や家具・家財の安全を守ります。また20階程度の板状マンションに対応しますので、超高層化に伴うより優れた眺望等の建物価値の確保とともに、14階複数棟建ての計画を20階建て1棟に集約するなど、マンション開発における事業性能の向上も期待できます。
図-2 イラスト(リビング開口部の比較)【2】 天井いっぱいのフルサッシと採光たっぷりな明るい住空間を実現
Sulatto2 スリムビームではSuKKiT2と同様にサッシ上部に梁がないため、梁せいの制約を受けずにサッシ高さを設定でき、天井いっぱいのフルサッシの設置が可能です。またガラス等の透過性のある手摺素材の採用で、リビング内にたっぷりの日差しを取り込むことができ、バルコニー足もとの開放感も確保します。これらの効果とリビングからバルコニーへと連続した天井面が相まって、一体感のある快適な空間を創出します。
図-3 住戸バルコニー断面図の例
図-4 住棟基準階平面図の例【3】 住戸性能と経済性の両立
Sulatto2 スリムビームでは階高を抑えながら天井高さやサッシ高さを確保できるので、従来構造による超高層建物と同等の十分な住戸性能を、建物高さ制限等の影響を最小限にして実現可能です。また上部階で抑えた建物高さを、1階床レベルを地盤より上げることに活用できるため、万が一の冠水の防止や地盤掘削量の縮減によるCO2排出量、工期・工事費の削減が可能になります。
■ 今後の展開
"Sulatto2 スリムビーム"は、マンションに住む人々が快適な毎日を過ごせるよう、これまで同様にユーザー視点でものづくりを考え開発した設計システムです。東日本大震災以降増加している「より安全な建物」へのニーズにも、Sulatto2をはじめとしてSuKKiTシリーズラインナップ全体で的確に対応していきたいと考えています。
今後もこのような提案を通じて、より一層のマンション価値向上に寄与すべく、安全・安心・快適な住まいの創造を、当社は目指していきます。
図-5 SuKKiT板状マンション ラインナップ一覧
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