北海道で施工中のRCアーチ橋アーチリブが連結-高滝ノ沢橋SM式ロアリング工法により工期を大幅短縮-

三井住友建設株式会社(東京都中央区佃二丁目1番6号 社長 則久 芳行)は、北海道開発局発注のRCアーチ橋、高滝ノ沢橋において、"SM式ロアリング工法"を用いたアーチリブの施工を行い、12月8日に閉合コンクリートを打設してアーチリブが連結しました。

ロアリング工法は、支間中央部で2分割したアーチリブを両岸のアーチアバット上で鉛直方向に製作し、PCケーブル等を利用して所定の位置まで降下・回転させた後、中央閉合部を施工してアーチリブを完成させる施工法です。当社開発の"SM式ロアリング工法"は、施工性、安全性に優れるとともに、出来形精度が向上し、設計値どおりのアーチリブを早期に完成させることができます。

高滝ノ沢橋は、12月10日にアーチリブの閉合式が行われ、道路部分となる補剛桁の施工は、厳冬期が明けた4月より開始し、平成25年末に完成する予定です。

■ 経緯

北海道開発局から高度技術提案型で発注された高滝ノ沢橋は、RCアーチ橋の架設工法選定を含む架設計画が課題とされ、当社は"SM式ロアリング工法"を用いた厳冬期を回避する架設計画を立案し、技術点トップを獲得して受注しました。コンクリート製のアーチリブをロアリング工法にて施工する実績は、国内では6橋目となり、北海道で実施されるのは高滝ノ沢橋が初めてとなります。近年(過去10年)実施されたアーチ支間長が100mを超えるコンクリート製アーチリブのロアリング工法は、本橋を含めて2橋ありますが両橋とも当社の施工です。

写真-1 ロアリング架設状況 (側面より)
図-1 高滝ノ沢橋 一般図

図-2 ロアリング開始図

図-3 ロアリング状況図

写真-2 ロアリング架設状況(後方より)

■ 工事概要

1. 工事名:一般国道277号 八雲町 高滝ノ沢橋上部工事
2. 発注者:北海道開発局 函館開発建設部
3. 施工場所:北海道二海郡八雲町熊石鮎川町
4. 構造形式:上路式RC固定アーチ橋
5. 橋長:163.0m
6. 支間長:アーチ支間長 112.0m
補剛桁支間長 16.5+14.5+3@13.0+20.0+3@13.0+16.0+17.0m
7. 有効幅員 8.5m
8. 契約工期 平成24年2月3日~平成26年2月24日


図-4 高滝ノ沢橋 位置図 (函館開発建設部hpより)

■ SM式ロアリング工法とは

ロアリング(Lowering:下方または降下の意味)工法は、支間中央部で2分割したアーチリブを両岸のアーチアバット上で鉛直方向に製作し、PCケーブル等を利用して所定の位置まで降下・回転させた後、中央閉合部を施工してアーチリブを完成させます。支保工の設置が困難な山岳地に適しており、大型架設機材を必要としません。

当社開発の"SM式ロアリング工法"は、"SM式ロアリング支承"と"段階式ロアリング工法"(当社特許技術:第3905415号)を採用することにより、構造性、安全性および施工性を向上させており、片側約2日間(従来工法の約半分)で所定の位置まで回転させることができます。

■ 今後の展開

当社は、アーチ支間長100m以下の小規模アーチから200mを超える長大アーチ橋まで数多くの施工実績を有しており、保有する架設技術も豊富なため、現地条件や施工条件に合わせて最適な架設工法を選択することが可能です。また、"SM式ロアリング工法"は、厳しい施工条件下においても厳冬期を除いた1年の施工期間でアーチリブを完成させることが可能であることを実証しました。

我が国における山岳橋梁は未だ整備が不十分であり、深い渓谷にマッチするRCアーチ橋の潜在的ニーズは大きいと言われています。当社では、維持管理が少なく耐久性に優れたRCアーチ橋を最適な架設方法とともに、今後も積極的に技術提案していく方針です。

 

<お問い合わせ先>

三井住友建設広報室【お問い合わせフォーム】

リリースに記載している情報は発表時のものです。

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