社会インフラ用点検装置 橋梁点検ロボットカメラが国土交通省/新技術情報提供システム(NETIS)に登録
株式会社日立産業制御ソリューションズ(取締役社長: 髙山 光雄/以下、日立産業制御)と三井住友建設株式会社(代表取締役社長 新井 英雄/以下、三井住友建設)は、共同で開発した社会インフラ用点検装置橋梁点検ロボットカメラ(以下、橋梁点検ロボットカメラ)が、国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)(*1) に登録されたことをお知らせします。NETISに登録されることにより、国および地方公共団体などの公共工事の発注者や応札者、施工者へ登録された技術情報が提供され、技術の活用が期待されます。
*1 NETIS(New Technology Information System):新技術情報提供システム
橋梁点検ロボットカメラは、点検員が目視で確認するには困難な場所を、伸長可能なポールに設置したカメラとカメラを操作するタブレットPCを用いて点検するシステムです。このシステムを活用することで、橋梁等構造物の点検時において、橋梁点検車、高所作業車の利用や足場の設置などが不要となり、安全かつ効率的に実施することが可能です。
橋梁点検ロボットカメラは、NETIS登録とは別に、国土交通省および経済産業省が公募した「平成27年度次世代社会インフラ用ロボット(維持管理・災害対応)開発・導入の推進」の「橋梁維持管理技術 現場検証・評価の結果」においても、高評価である「試行的導入に向けた検証を推奨する」を得た製品で、国土交通省が定める「橋梁点検要領」に沿った近接目視点検の支援ツールとして実用化をめざしています。今後も新しい技術を開発し、搭載することで、橋梁点検の安全と効率の向上を支援します
■ NETIS
国土交通省が新技術の活用のため、新技術にかかわる情報の共有および提供を目的として整備したデータベースシステムです。国土交通省のイントラネットおよびインターネットで運用されています。
■ 登録情報
NETIS番号 :KT-160016-A
新技術名称 :橋梁点検ロボットカメラ
登録日 : 2016年4月21日(木)
NETISに関するホームページ
http://www.netis.mlit.go.jp/NetisRev/Search/NtDetail1.asp?REG_NO=KT-160016&TabType=2&nt=nt
■ 新規性及び期待される効果
従来の橋梁点検作業では、橋梁点検車、高所作業車の利用や足場の設置が必要でした。そのため、道路占有による交通規制などの橋梁利用への制約が発生するとともに、点検作業において危険を伴うなどの課題がありました。橋梁点検ロボットカメラを活用することで、道路占有や交通規制の緩和と点検員の安全性向上が図れるとともに、調査、点検費用の軽減が期待できます。
写真1 クラックスケールを表示した操作端末の画面
写真2 橋梁点検ロボットカメラ 懸垂型外観 |
写真3 橋梁点検ロボットカメラ 高所型外観 |
写真4 懸垂型活用イメージ |
写真5 高所型活用イメージ |
■ 適用対象
本点検装置は、橋梁のみならず、桟橋、トンネル、水槽、道路附属物(照明柱、標識柱、情報提供装置)、建造物等にも適用可能です。また、災害直後のインフラ構造物の緊急点検にも活用可能な装置です。
<お問い合わせ先>
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