バングラデシュ、ダッカ都市交通整備事業建設工事の契約調印
―ダッカ都市交通整備事業MRT6号線CP6工区―
三井住友建設株式会社(東京都中央区佃二丁目1番6号 社長 新井 英雄)は、このたびタイの建設会社との共同企業体でダッカ都市交通整備事業MRT6号線CP6工区を受注し、4月30日に契約を調印しました。
調印式には、バングラデシュ道路橋梁省カーデル大臣、ダッカ都市交通公社のシディキ社長、在バングラデシュ日本大使館の伊藤毅公使、JICAバングラデシュ事務所の西片高俊所長、当社岩城純一常務執行役員国際本部長、北田郁夫作業所長など関係者約350名が出席しました。
【契約調印式の様子】
(前列) |
左から2人目より、ダッカ都市交通公社シディキ社長、当社岩城純一常務執行役員国際本部長 |
(後列) |
左端、JICA西片高俊バングラデシュ事務所長、左から5人目、道路橋梁省カーデル大臣、 |
バングラデシュは、約147,000km2(日本の約40%)の国土に約1億6300万人(世界第8位)の人口を抱え、世界でも有数の人口密度の高い国です。中でも首都ダッカへの人口集中が著しく、これに伴う急激な交通需要増大が、慢性的な交通渋滞や大気汚染等を引き起こしています。
ダッカ都市交通整備事業は、日本の政府開発援助(ODA)により実施されるプロジェクトで、ダッカ市内に大量輸送システム(Mass Rapid Transit、「MRT」)を建設します。このMRT6号線プロジェクトは総延長約20kmの高架型鉄道を都心部の南北に建設するもので、その内当社受注のCP6工区は、南側起点駅を含む4カ所の駅舎と4.9 kmの高架軌道建設を担当します。
■ 工事概要
工事名称 | : | ダッカ都市交通整備事業MRT6号線CP6工区 |
発 注 者 | : | ダッカ都市交通公社 |
設計監理 | : | 日本工営/NK India/DMRC/MOTT UK/MOTT India/DDC共同企業体(JV) |
施 工 | : | 三井住友建設/イタリアン・タイ・デベロップメント(ITD)共同企業体(JV) (JV当社比率51%) |
請負金額 | : | 約287億円(JV総額) |
工 期 | : | 42カ月 |
施工場所 | : | バングラデシュ人民共和国 ダッカ市 |
工事概要 | : | 高架軌道-延長4.9km、高架駅舎-4駅、軌道幅-1,435mm(標準軌道) |
【完成予想図(提供:ダッカ都市交通公社)】
■ 今後の展開
当社は、1980年代から同国で複数のプロジェクトに参画してきましたが、軍事政権の政治的な不安定化のため撤退しました。しかし、2014年に日本政府による経済支援が決まり、今回のMRT建設工事を機に同国への再進出となります。
当社は以前からインドにおいて確固たる海外事業の営業体制を築いていますが、昨年に再進出したスリランカ、そして今回のバングラデシュと併せて、南アジア地域における三井住友建設ブランドの更なる確立を目指します。また、本工事の施工によりバングラデシュの交通網発展に寄与するとともに、南アジア諸国でのインフラ整備事業への積極的参画を通じて地域の発展に貢献してまいります。
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