「令和元年度 プレストレストコンクリート工学会賞」を受賞

―<作品賞>2件、<施工技術賞>1件―

三井住友建設株式会社(東京都中央区佃二丁目1番6号 社長 新井 英雄)は、「令和元年度 プレストレストコンクリート工学会賞(PC工学会賞)」において、<作品賞>を2件、<施工技術賞>を1件受賞しました。

 

■ 鷲見橋 <作品賞>(土木部門)

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所在地: 岐阜県郡上市
施主: 中日本高速道路(株)名古屋支社
基本設計: (株)日本構造橋梁研究所
詳細設計: 三井住友建設(株)
施工: 三井住友建設(株)

 

鷲見橋(Ⅱ期線)は、東海北陸自動車道 高鷲IC~ひるがの高原SA/SIC間に位置する橋長459m、最大支間長139mのPRC4径間波形鋼板ウェブ箱桁橋です。深い谷地形を横架する橋梁であるため、3基の高橋脚を有する橋梁が計画され、中央のP2橋脚は隣接するⅠ期線の118mを上回る現日本一の高さ125m を有しています。豪雪地域であるため、冬期施工が困難となる条件の下、橋脚工ではプレキャスト部材を用い、上部工では波形鋼板を架設部材として活用する急速施工に取り組んだ橋梁です。

 

■ 楊梅山高架橋 <作品賞>(土木部門)

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所在地: 大阪府高槻市
施主: 西日本高速道路(株)関西支社
基本設計: (株)オリエンタルコンサルタンツ
詳細設計: 三井住友建設(株)・(株)富士ピー・エス ・極東興和(株)特定建設工事共同企業体
施工: 三井住友建設(株)・(株)富士ピー・エス・極東興和(株)特定建設工事共同企業体

 

楊梅山高架橋は、新名神高速道路の高槻JCT・IC~神戸JCTのうち、高槻JCT・ICの西側に位置する上り線12径間、下り線11径間で橋長1,100mを超える大規模な多径間連続PRC箱桁橋です。本橋は大部分がコンクリートウェブ構造ですが、A1側径間は支間長が大きいため自重軽減を目的に波形鋼板ウェブ構造が採用されています。加えて、橋梁の途中で本線部とランプ部に分岐し、幅員と箱桁の室数が変化する複雑な構造を有しています。そこで高強度PC鋼材の採用や、多数の橋脚での同時張出し施工および波形鋼板ウェブ部で急速施工を実施して合理化を図りました。

 

■ 錐ヶ瀧橋の拡幅 <施工技術賞>(土木部門)

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所在地: 三重県亀山市
施主: 中日本高速道路(株)名古屋支社
基本設計: (株)日本構造橋梁研究所
詳細設計: 三井住友建設(株)
施工: 三井住友建設(株)

 

本工事は、2019年12月に開通した名古屋・伊勢ランプウェイとの接続に必要な車線数確保のため、隣接する錐ヶ瀧橋を拡幅する工事です。重交通路線のため施工中も供用2車線を確保する必要があり、供用2車線を確保しながら床版の拡幅を実施しました。橋面上の施工ヤードが狭く重機を配置できないため、専用の壁高欄撤去作業車と床版施工作業車を使用して施工を行いました。外ケーブルの追加配置では、橋梁建設時に設置された定着体が使用できなかったため、超高性能繊維補強セメント系複合材料製の定着体を新たに構築しました。

 

【PC工学会賞とは】

 <作品賞>

PC構造物の新設・改築・改修で、計画、設計、施工あるいは美観、機能・性能の回復・向上(改築・改修)などの面においてすぐれた特色を有し、PC技術の発展または普及に貢献したと認められる作品で、同工学会の各種刊行物に発表された作品から選ばれるものです。

 <施工技術賞>

PC構造物の建設・維持・保全における工事で、創意工夫に富み、PCの施工技術の発展または普及に貢献したと認められる施工から選ばれるものです。

<お問い合わせ先>

三井住友建設広報室【お問い合わせフォーム】

リリースに記載している情報は発表時のものです。

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