タイとラオス国境のメコン河に架かる全長2,050mの国際橋を着工

三井住友建設株式会社(東京都新宿区荒木町13-4, 社長 友保 宏)は、タイ王国とラオス人民民主共和国の国境のメコン河に架かる 全長2,050mの国際橋、第2メコン橋を地元建設業者とのJVで着工しました。

事業実施者は、ラオス側は通信・運輸・郵政・建設省、タイ側は運輸通信省道路局で、コンサルタントはオリエンタルコンサルタンツと 日本工営およびタイとラオスのコンサルタント会社2社を加えた4社のJVです。

この橋は川幅が1.6kmに達する大河メコンを渡るため、 橋長が2km以上となる長大橋です。当社でも実績の多いプレキャストセグメント架設による斜版部(110m×4スパン)を含む19径間の橋長1,600mの主橋と、タイ側200m、ラオス側250mのアプローチ橋を含む総延長2,050mの2車線(片側1車線)の橋梁を建設するものです。

本工事の大きな特徴はまず、ラオス・タイの2国間の国境に跨る橋であり、ラオス中南部の地方都市サバナケットとタイ東北部の地方都市ムクダハンを 結ぶものです。工事期間中は、建設をスムーズに行う目的で「フリーコンストラクションゾーン」と呼ばれる特別区を設け、国境を超えて材料や労務者、 建設機械が関税や出入国管理なしで行き来できる措置がとられています。さらに、工事が完成すれば、アジアンハイウエイの一部として使用される予定であり、 ラオス・タイ両国の貿易や農産物加工物流の促進が期待されるのみならず、同橋梁がベトナム・ラオス・タイを結ぶインドシナ東西経済回廊整備の一環として 実施されることから、その経済効果に関しては関係各国の大きな期待が寄せられています。

当社は、2国間に跨る国際橋を手がけるのは、今回で3橋目になり、また海外での主要な橋梁プロジェクトとしては39番目となります。 また、現在、ベトナムのバイチャイ橋、タインチ橋、ビン橋、キエン橋、タイのパクレット橋(N-S工区)、フィリピンのC5オルテガス高架橋を施工中です。 当社としては海外での豊富なPC橋梁の実績を生かし、関係各国の発展に積極的に貢献していくつもりです。

工事概要

主 橋

橋長1,600mの19径間連続PC箱桁橋の上下部工
(2径間橋長220mのPC斜版部を含む)

アプローチ橋

タイ側200m 4径間連続PC箱桁橋、
ラオス側250m 5径間連続PC箱桁橋の各々上下部工

アプローチ道路

タイ側79m、ラオス側177m

トラフィックチェンジオーバー

タイ側394m

工 期

着工より36カ月

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