簡易型騒音低減装置「レゾクラウンサイレンサー」を開発
― 簡単に工事用仮囲いへ設置が可能、建設工事の騒音を低減 ―
三井住友建設株式会社(東京都中央区佃二丁目1番6号 社長 新井 英雄)は、工事用仮囲いの背面上部に設置するだけで建設工事現場の騒音を低減させる、音の共鳴現象を利用した簡易型騒音低減装置「レゾクラウンサイレンサー」(特許出願中)を開発しました。このたび、群馬県内の造成工事現場で適用し、騒音低減効果を確認しました。
【レゾクラウンサイレンサーの設置イメージ】
【レゾクラウンサイレンサー】 |
【現場での設置状況】 |
■ 開発の経緯
建設工事現場では、通常、敷地境界線上に仮囲いなどを設置していますが、現場周辺に伝わる工事騒音が問題となる場合は、仮囲いの上部に防音シートで嵩上げを行うなど現場毎に対策を講じています。しかし、仮囲いの高さを増す作業には施工手間が掛かるうえ、騒音低減効果が少ないという課題がありました。
そこで、音の共鳴現象を利用して吸音効果を図る共鳴管と、仮囲いの骨組みを構成する単管パイプに取り付けるフックを組み合わせて容易に脱着できる本装置を開発しました。
■ 本装置の特徴
[1] 容易な脱着作業
アルミ製の本装置は軽量で1ユニットの幅が2mと、2~3名で脱着作業が可能です。
また、予め取り付け用のフック(単管クランプ)をセットしているので、容易に脱着作業ができ、必要な範囲への設置箇所の移動も比較的容易に行えます。
[2] 高い騒音低減効果
共鳴管は長さを調節して対象となる騒音の周波数帯に合わせることができ、複数の長さの共鳴管を組み合わせて設置するため、約3~5dBの騒音を低減(音のエネルギーで50~70%低減)させることができます。
これは、仮囲いの高さを約1~1.5m増すのと同じ効果となります。
■ 今後の展開
当社は、建設工事現場での近隣に対する更なる騒音低減対策の研究開発を積極的に行い、環境影響への軽減に努めてまいります。
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