橋梁点検業務を効率化するタブレットアプリ「Maplet SM」を開発

― 蓄積データの有効活用と準備・点検・記録の作業をiPad一台で ―

三井住友建設株式会社(東京都中央区佃二丁目1番6号 社長 新井 英雄)は、日本コンピュータシステム株式会社(東京都港区西新橋二丁目三番一号 社長 犬飼 善博)と共同で、橋梁点検における作業全体の効率化と、点検データの有効活用のためのデータ蓄積を実現するiPad(※1)アプリ「Maplet SM(Survey Maintenance)」(※2)を開発しました。

当社では、これまでに4,500を超えるプレストレストコンクリート(PC)橋梁を建設し、管理者と協力をしながら、長年に亘って当社施工の橋梁に対する自主点検を実施してきました。本アプリの開発で、iPad一台で準備・点検・記録の作業が可能となり、橋梁点検業務の効率化で生産性を向上させるとともに、継続的なデータ管理とその活用が容易になりました。

※1 iPadは、米国Apple, Inc.の登録商標です。

※2 Mapletは、日本コンピュータシステム株式会社の登録商標です。

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【「Maplet SM」を用いた橋梁点検作業の様子】

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【表示画面のイメージ】

■「Maplet SM」の特長

[1] 準備作業の軽減

対象橋梁の基本情報、図面や過去の点検記録などの社内(サーバなど)で管理するデータをダウンロードするだけで事前準備が完了し、コピーなどの煩雑な作業が不要です。

[2] 点検作業の省力化

各種データの閲覧と点検結果の記録(メモ入力、写真撮影)を画面上で行うため、ペーパレスの点検作業で省力化を実現します。

[3] 作業時間の短縮

iPadに搭載されているGPS機能の活用により、現在位置と点検箇所を図面上で容易に確認でき、作業時間の短縮が図れます。

[4] 記録整理の不要

点検結果は記録データを社内(サーバなど)に登録するだけで、自動的にカルテ作成が行われるため、点検後の資料作成や写真整理などが不要です。

また、サーバに一元化して蓄積されるデータの活用により、劣化の傾向等の分析やこれを踏まえた対応の検討などが容易になります。

 

■ 今後の展開

当アプリは現場で点検されている方、橋梁の維持管理に携わっている方などにも利活用していただくことを目指し、日本コンピュータシステム株式会社を通じた外販を予定しています。

当社では、橋梁分野における国際規格ISO 55001(アセットマネジメントシステム)の認証を取得するなど、点検、診断、処置(補修・補強)提案、長期メンテナンス計画やそれらに関する技術開発に取り組んできました。

今後は、積極的なICT活用による建設生産プロセスのデジタル化を進め、橋梁点検業務の高度化など持続可能で強靭な国土と質の高い社会インフラづくりに貢献してまいります。

 

<お問い合わせ先>

三井住友建設広報室【お問い合わせフォーム】

リリースに記載している情報は発表時のものです。

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