より快適な住空間を生み出す超薄型天井工法「SmaE Slim Ceiling」を開発
― マンション居室天井高さを下げずに ZEH-M Oriented の認証取得が可能に ―
三井住友建設株式会社(東京都中央区佃二丁目1番6号 社長 近藤 重敏)は、マンション居室でより快適な住空間を生み出す超薄型天井工法「SmaE Slim Ceiling(スマイースリムシーリング)」(※1) を株式会社桐井製作所(東京都千代田区内幸町1-1-1 社長 桐井 隆)と共同で開発しました。
本工法は、天井ボードの支持材と中間支持材の組み合わせで下地材を合理的に構成し、従来の薄型天井工法(※2) に比べて天井ふところ寸法を半減させるものです。ZEH-M Orientedの認証取得の際、住戸スラブ下に断熱層(断熱材の吹付または敷設)が必要となり、従来は居室天井高さを下げる必要がありましたが、本工法を採用することで、居室天井高さを下げずに ZEH-M Oriented の認証取得が可能になりました。
(※1) 株式会社桐井製作所と共同で特許出願中。同社から製品名「SQスリムシーリング工法」にて発売中。
(※2) 一般的に用いられる薄型天井工法の天井ふところ寸法は約100mm。
【従来の薄型天井工法と天井高を下げずに断熱層を設けた「SmaE Slim Ceiling」の断面】
【従来薄型天井工法と比較した ZEH Oriented 取得時の断面イメージ】
■ 超薄型天井工法「SmaE Slim Ceiling」のその他の活用例
従来の薄型天井工法に比べて半減する天井ふところ寸法は次のような活用も可能です。
[1] 居室天井高さを最大限に確保
従来の薄型天井工法で必要な約100mmの天井ふところ寸法が本工法によって半減するため、居室の天井を最大で約50mm高めることができます。
【従来薄型天井工法と比較した最小の天井懐断面】
[2] 下がり天井のない住空間を実現
一般的に住戸天井高を最大限確保する場合、ユニットバスなどの配置のために床スラブに段差を設ける必要がありました。本工法を用いることで、削減された必要な天井ふところ寸法分を二重床に充てることが可能とり、床スラブをフラットにして下がり天井のない住空間を実現します。
【従来薄型天井工法と比較したスラブ断面イメージ】
■ 今後の展開
今後は、当社で独自開発した「SMC ZEH-Mパッケージ」の新たなメニューに追加して、更なるスピーディーなZEH-M認証取得の実現を目指します。
引き続き当社はこのような提案を通じて、より一層のマンション価値向上に寄与すべく、安全・安心・高品質で快適な住まいの創造を目指してまいります。
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