プレキャストコンクリート部材製造工場のCO2排出ゼロに向けた取り組み
― グリーン水素活用に向けた水素蒸気ボイラーを建設業界で初導入 ―
三井住友建設株式会社(東京都中央区佃二丁目1番6号 社長 近藤 重敏)は、プレキャストコンクリート(PCa)部材を製造する能登川工場(滋賀県東近江市)において、工場全体での再生可能エネルギー(太陽光)による脱炭素化への取り組みとして、グリーン水素活用に向けたCO2排出ゼロ(運転稼働時)の水素蒸気ボイラーを建設業界で初めて導入し、運転を開始しました。
【グリーン水素活用による脱炭素化に向けたスキーム図】
【能登川工場全景】
【今回導入した水素蒸気ボイラー(左:水素貯蔵設備)】
■ 導入の経緯と今後の計画
当社では、2050年カーボンニュートラル(CN)に向けたロードマップを策定(2021年11月11日)し、自社所有するPCa製造工場でもCN実現に取り組んでいます。
能登川工場では、工場全体のCO2排出量の約6割をPCa部材製造時に使用する蒸気ボイラー(※) が占め、加えて約2割をコンクリート製造プラントやクレーンなどの稼働時電力が占めています。今回稼働を開始した水素蒸気ボイラーに続き、水素製造装置・貯蔵設備の導入と工場建屋屋根への太陽光パネル設置を2023年秋までに行い、再生可能エネルギー(グリーン水素)による蒸気ボイラー稼働に移行していきます。
(※) PCa部材製造時に高温蒸気で養生することで、安定した品質と製造サイクルの短縮(1日でコンクリートが硬化)を実現。
■ 今後の展開
当社は、「中期経営計画2022-2024」の基本方針の一つに「成長分野への挑戦」を掲げ、サステナブル社会に向けた取り組みを強化しています。引き続き、当社グループの各PCa工場におけるCN実現を推進し、持続可能な社会の実現とともに、当社グループの持続的な成長に取り組んでまいります。
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